2011年08月03日

佐藤さんはなぜいっぱいいるのか?

本日は茅原裕二氏の
佐藤さんはなぜいっぱいいるのか?
です。


本書は出版プロデューサーの方からご献本いただきました。
水野俊哉さま、ありがとうございました。


本書は弁理士の方が一般向けに書いた商標の本です。


そもそも弁理士という職業をご存知ない方
もいるかもしれませんが、
弁理士とは商標や特許などを扱う専門職です。

彼らの活動はあまり表に出てきませんので、
このような本はとても貴重です。


iPhoneやピューマ、カルピスなど
身の回りにあふれている商標には
色々なドラマがあることを感じさせてくれました。

スターバックスとエクセルシオールの商標対決などは、
とても興味深く読むことができました。


「異業種の知を学んで自分の仕事に活かすことを考える」
ということが言われますが、その題材として
まさにピッタリの一冊だと思います。


商標自体に興味がなくても、何かが得られるかもしれません。
ビジネスのヒントを探している人にはおすすめです。





商標登録された目印であっても、他人の無断使用を放置したままでいると、
話が違ってきます。


カシオは「G-SHOCK」のブランドイメージを守るため、
「A-SHOCK」〜「Z-SHOCK」という標準文字にて商標登録しています。


世の中には商標の「部分」だけでも目印として機能し、
見間違いや思い違いなどを生ずる場合があるのです。


「マネしました」と発言したとしても本事件ではまったく問題ありません。
なぜなら、商標の世界では、原則的にはマネを禁止していないからです。


商標法の世界では、商標どうしを対比した場合に、
「同一あるいは類似の関係にあるか否か」で違法性を判断します。
したがって、仮にマネをせず、まったくのオリジナルだとしても、
他人の商標と同一あるいは類似の関係にある場合は、
違法となる場合があります。


実際には、「MAZDA」という文字を見ると、
自動車のマツダ株式会社を思い浮かべるので、「マツダ」と読んでしまう―
ということではないでしょうか。
実際には「そう読む」というより「意図的に読まされている」わけです。


スターバックスが韓国内で著名であれば、スタープレヤと
スターバックスのロゴマークを見間違える人もいるかもしれない


ピューマかチーターのどっちか『のみ』に見えないようにしている


商標権を取得する際に苦労をし、
商標権を取得した後も似たような商標の出願や登録、
さらにパロディなどの悪用をも監視する。
著名な商標を持つのは大変なことなのです。


シャネルはさらに進んで、「CHANNEL」という商標を
被服や化粧品などの分野において自ら商標登録もしています。


アイホン株式会社が「iPhone」という商標を
新たに携帯電話の分野において商標登録し、
この「iPhone」をアップル社にライセンスしています。
商標の世界では、自分自身であれば類似する商標を取得できるからです。


「たまご」は「電動式歯ブラシ」
「家庭用電気マッサージ器」「シャンプー」など、
たくさんの分野において商標登録されています。






engineer_takafumi at 01:36│Comments(0) ★一般書の書評 | ⇒ ビジネスその他

コメントする

名前
 
  絵文字