2011年09月17日

噛めば脳が若返る

本日は小野塚寛氏の
噛めば脳が若返る
です。


当面PHPサイエンス・ワールドは全てチェックしようと思い、
本書を購入しました。


食事はよく噛んで食べなさい。

子供のころから親や先生に言われてきたことですが、
なかなかそうもいきません。

特に社会人になってしまうと、
時間がないので、食事は流すようにすませてしまう、
そんな人が多いのではないでしょうか。


この本は、その「噛む」ということの効用を
科学的に説明しています。

この中で特に注目したいのが、
高齢者の健康と「噛む能力」の関係です。

噛むということは、認知症の予防にも役立つのです。

ただ、年を取ると歯や口の能力も弱まってきますから、
しっかりした口腔ケアが非常に重要になってくるのです。


これだけ、噛むということは体にいいのですから、
忙しくてあまり食事に時間がかけられない人も、
せめて家族とゆっくり食事をしているような時は、
いつものクセで早食いするということは
ないようにしたいですね。


口腔のケアの重要性を理解するために、
高齢者の介護などをされている方に、
特におすすめしたい一冊です。




「硬い食品→たくさん噛む→脳がより活性化する」という図式は
成立しないのです。


全体から見ると七割以上の人が、「ガムを噛むと食欲が薄れる」といい、
その結果、体重の減少につながったことになります。


とくに高齢者の場合、
口を使わず点滴や胃瘻(おなかに穴をあけ、チューブで胃に栄養を入れる方法)
で栄養をとるようになると、認知機能が低下し、物忘れの傾向が進んで、
認知症になりやすいことが知られています。


口のなかをきれいにケアして、自分でしっかり噛んで食事をする。
それが認知症の予防にも、病状の改善にも大きく与っていることは、
"現場の声"が証明しています。


80%に近い人が噛むことで、強烈なストレスから解放された、
あるいは、ストレスを軽く感じた、というのです。







engineer_takafumi at 22:20│Comments(0) ★理系本の書評 | ⇒ 医学・人体

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