2012年09月10日

SEが28歳までに身につける28の力

本日は中尾真二氏、今井孝氏、石川説明堂氏、
伊藤直也氏、山内美香氏、南方司氏の
SEが28歳までに身につける28の力
です。
SEが28歳までに身につける28の力 【第二版】 (技評SE選書)

本書はエンジニア向けの自己啓発書を
読みたいと思って購入しました。


「20代の〜」的な自己啓発書は多いですが、
ことエンジニア向けに限定した本は多くありません。

実際の内容としては「書く力」や「読む力」といった、
ベーシックな内容が中心なのですが、
実例がエンジニア向けの内容なので、
エンジニアには理解がしやすいです。

逆に、最新技術の動向の話などは、
この手の本には適さないのでしょうね。

進歩の速さばかりが強調される業界ですが、
本当に幹となる部分は意外に変わらないのです。


また、本書は数人の著者によって書かれています。
なので、多少重複する点などもあるのですが、
本書の場合、様々な視点から考えられるという点で
複数著者が良い方に転んだという感じがしました。


職場の教育能力がどんどん低下している中、
若手エンジニアには一読して欲しい一冊です。





IT業界というと変化の激しさばかりが喧伝されますが、
大切なことは意外に変わらないものなのでしょう。


他の人に頼まれた仕事を制約として挙げるのはやめましょう。
「俺の頼んだ仕事は二の次かよ」と腹を立てる人がいるかもしれません。


日頃から報告を上司や先輩にしていれば、
あなたの作業の責任は周囲にも分散されます。


情報を分ける視点は、次の5つしかありません
(リチャード・S・ワーマン『それは情報ではない。』MdN刊)。
1、カテゴリー
2、時間
3、位置(地図)
4、アルファベット(五十音)
5、ヒエラルキー(大小や高低)


「不適切に分ける」の代表は「分けすぎる」ことです。


常に選択肢を残すやり方は、可能性を広げる効果はありますが、
無自覚に行うと失敗の元なのです。


多数の中から一歩前に出るユニーク性を発揮するためには、
やはり技術以外にもう一本の柱を持つべきです。


資格制度に否定的な人にとっては、
持っていることはマイナス評価にさえなりえます。







engineer_takafumi at 01:19│Comments(0)TrackBack(0) ★理系本の書評 | ⇒ その他の理系本

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