2013年03月10日
僕はミドリムシで世界を救うことに決めました
本日は出雲充氏の
僕はミドリムシで世界を救うことに決めました
です。
本書はミドリムシで有名なユーグレナ社の社長の本として
興味を持って購入しました。
最近ミドリムシが注目を集めています。
食料問題、環境問題、エネルギー問題を
解決してくれる切り札となりえる技術です。
本書はそのミドリムシの技術を世に示した
東大発のベンチャー「ユーグレナ」の社長が著者です。
何冊かベンチャー社長の本は読みましたが、
この本の著者も例外なくダイナミックです。
東京三菱銀行を退職しての起業、
不可能と言われていたミドリムシ培養の成功、
ライブドアとの関係による理不尽なパッシング、
倒産の危機を救ってくれた社員や協力者。
こんな危機を乗り越えられたのも、
著者やその仲間達の卓越した努力のたまものです。
その中でも個人的に共感した点が二つありました。
一つはライブドアとの関係です。
ライブドアと堀江氏は一時は時代の人となりましたが、
強制捜査の後、一転して世間のパッシングを
受けることになります。
そして、出資を受けていたユーグレナも
その影響を受けてビジネスが窮地に陥ります。
日本の空気は極端に触れるものなのですが、
本当にこれで良いのかと感じます。
もし、この時ユーグレナが潰れてしまっていたら、
日本、いや世界にとって、どれだけの損失に
なっていたことでしょう。
もう一つは科学的な正しさと感情とのバランスです。
著者もミドリムシという言葉の印象の悪さから、
製品名にはユーグレナという名前をつけていたそうです。
科学的には有益なものであるが、
人間が感情的に受け入れるのは難しい場合があります。
原発などの問題も、つまるところは
感情と科学的真実のバランスの問題ではないのでしょうか。
科学者も人の感情に目をむけ、
市民も科学的真実を受け入れる姿勢が求められています。
ミドリムシは夢のある技術です。
高校生、大学生など若い人に読んでもらいたい一冊です。
僕はミドリムシで世界を救うことに決めました
です。
本書はミドリムシで有名なユーグレナ社の社長の本として
興味を持って購入しました。
最近ミドリムシが注目を集めています。
食料問題、環境問題、エネルギー問題を
解決してくれる切り札となりえる技術です。
本書はそのミドリムシの技術を世に示した
東大発のベンチャー「ユーグレナ」の社長が著者です。
何冊かベンチャー社長の本は読みましたが、
この本の著者も例外なくダイナミックです。
東京三菱銀行を退職しての起業、
不可能と言われていたミドリムシ培養の成功、
ライブドアとの関係による理不尽なパッシング、
倒産の危機を救ってくれた社員や協力者。
こんな危機を乗り越えられたのも、
著者やその仲間達の卓越した努力のたまものです。
その中でも個人的に共感した点が二つありました。
一つはライブドアとの関係です。
ライブドアと堀江氏は一時は時代の人となりましたが、
強制捜査の後、一転して世間のパッシングを
受けることになります。
そして、出資を受けていたユーグレナも
その影響を受けてビジネスが窮地に陥ります。
日本の空気は極端に触れるものなのですが、
本当にこれで良いのかと感じます。
もし、この時ユーグレナが潰れてしまっていたら、
日本、いや世界にとって、どれだけの損失に
なっていたことでしょう。
もう一つは科学的な正しさと感情とのバランスです。
著者もミドリムシという言葉の印象の悪さから、
製品名にはユーグレナという名前をつけていたそうです。
科学的には有益なものであるが、
人間が感情的に受け入れるのは難しい場合があります。
原発などの問題も、つまるところは
感情と科学的真実のバランスの問題ではないのでしょうか。
科学者も人の感情に目をむけ、
市民も科学的真実を受け入れる姿勢が求められています。
ミドリムシは夢のある技術です。
高校生、大学生など若い人に読んでもらいたい一冊です。
自分達がいくら農業のテクノロジーを研究したところで、
本当に世の中をよくしたいと思うのであれば、
その技術を受け入れてもらえるような環境も
同時に作っていかなければならない。
ミドリムシばかりが入った実験容器の中は、
他の微生物から見ればごちそうそのもの。
少しでも油断して侵入を許せば、
あっという間に他の微生物に食べ尽くされてしまうのだ。
成功者のほとんどは、最初の事業に確信があったわけではない。
それでも事業を継続して、臨機応変に対応することで、
現在のポジションを築くことができた。
堀江さんと会話していると、話がすごいスピードで先に進んでいく。
会話も短く、断片的でとぎれとぎれ、場合によっては
何だかしゃべることすら面倒くさそうなこともあった。
ミドリムシも、ライブドアとの関わりによって、
あらゆることがネガティブに取られるようになっていった。
僕は書店で「上手な会社の潰し方」や、
「人に迷惑をかけない破産の仕方」といった類のタイトルの本を買い求め、
それらを暗い気分で読みふけった。
ミドリムシが海のものとも山のものともつかない段階で、
リスクをとってくれた人たちには、一生足を向けることができない。
アントレプレナー文化が育たないのも、このあまりにも極端すぎる
日本の空気のぶれ方があるのではないか、と思う。
これまでのテクノロジーは「科学的な正しさ」の追求に寄りすぎていた。
ゼロじゃないものをゼロだと言って、
人が抱く当たり前の感情である不安や恐れを見落としてしまう。
たとえミドリムシが社会にもたらすメリットが科学的には正しくても、
人々に感情的な共感を持って受け入れられるためには、
それだけの時間が必要だったということなのだ。
もしこの本を読んでくれているあなたが、いま、起業に迷っているのであれば、
ベンチャーを起こす意味があるかどうかは、
その分野で1番をとれるかどうかにかかっていると僕は思う。