2013年08月28日

6分間文章術

本日は中野 巧氏の
6分間文章術
です。
6分間文章術――想いを伝える教科書

本書は心に響く文章の書き方を学びたくて購入しました。


本書はエンパシーシートという、著者独自の文章作成法の紹介
という体裁を取った本です。

カラー刷りで写真も多く、読みやすい本になっています。


しかし、その中で扱っている内容は本格的です。
ここには人を動かす文章作成に必要な要素が
詰め込まれています。


特に重要なのが、ポジティブだけでなく、
人のネガティブな感情に目を向けるということです。

著者のエンパシーチャートというツールは
ネガティブな感情を忘れない、という面で
有効なツールなのかもしれません。


商品のキャッチコピーなどを書く方にお勧めです。
文章を書く経験が少ない人でも、このチャートを使えば、
見違えるほど、効果的な文章が書けるでしょう。





時代が変わった共感時代に大切なのは、
ネガティブ側にも同時に共感していること、つまりネガティブシンキングなのです。


対象を絞り込むほど文章は書きやすくなり、絞り込んだ明確なメッセージが、
その人やその周辺にも響きますので、結果的に共感される範囲は広くなります。


ポジティブな感情から反転させてネガティブな感情を出すと、
自分の想像だけでは、なかなか届かない感情にアクセスできます。


抽象的な表現は、書くことが楽です。
だから、気にしていないと、知らず知らずに抽象的になっていきます。
しかし、抽象的なセリフからは、共感され心をうごかすメッセージはを
創出することはできません。


エンパシーシートを埋めることで、"論理"と"感情"と"あなたらしさ"を
含んだメッセージが浮かび上がり、曲線があなたの自由は感性を刺激します。


エンパシーライティングにおいて最も大切なことは、
相手のポジティブ面だけでなく、ネガティブ面に想いを寄せることだからです。


ビジネスにおいても、商品のよさばかりをアピールしてしまうと、
相手をうんざりさせてしまうことがよくあります。
しかし、ネガティブな側面にも想いを寄せることで、相手の本質を理解し、
受け入れることができれば、相手との関係性が大きく変わり、
相手のハッピーと、あなたのハッピーが重なり始めるのです。






engineer_takafumi at 03:55│Comments(0)TrackBack(0) ★一般書の書評 | ⇒ 書き方・話し方・言語

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字