2015年08月10日

なぜ今ローソンが「とにかく面白い」のか?

本日は上阪 徹氏の
なぜ今ローソンが「とにかく面白い」のか?
です。


本書は出版社よりご献本いただきました。
あさ出版さま、ありがとうございました。


本書はLAWSONの商品開発や取り組みについて、
様々な分野の社員にインタビューしたものです。

大ヒットになった『プレミアムロールケーキ』や
「やめないで」という顧客からの電話が相次いだという
低糖質の『ブランパン』など、ヒット商品の開発の裏側で
何を考え、何が行われていたのかが書かれています。

持ち上げる記事に偏っているのが気になりましたが、
他のチェーンと比較して、LAWSONの特色が確認できる
良書だと感じました。


個人的にはヘルスケアローソンの事業に
興味を持ちました。


流通業に関わる方にはお勧めの一冊です。
激戦の真っ只中にいるLAWSONの取り組みから
学べることは多いと思います。




データを分析してみる中で、多くの顧客、
とりわけ女性客が求めているのは、
コーヒーではなくカフェラテだったこともわかっていた。


日本列島は縦に長いですから、産地リレーをしないとダメなんですよ。
大根も、鹿児島から始まって、千葉県に行って、
一瞬、東北をまたいで、北海道の十勝に行く。
こうすることで、通年出荷が可能になるんです。


やはり質を求める前に、量も必要なんですね。
量が出なければ、質は絶対に上がらない。


ローソンはコンビニで唯一といっていい、
ミステリーショッパー制度を実現しているのだ。


「震災後、電気代は跳ね上がりました。
そこで、コスト構造、エネルギー含めて、
再びパッケージ全体を見直しました」
震災後に見直しをしたのは、おそらくローソンだけだという。
24時間フル稼働なのがコンビニ。電気代は月間で30万円近くになる。


関東ではフラッグシップ店舗として新横浜に大きな
ヘルスケアローソンがある。
ここでは、明らかに業界の関係者だと思われる人が、
毎日数名見に来ているという。


かつて酒屋からコンビニへの転業が続出した時代があった。
今度は、薬店からの転業の時代がやってくるかもしれない。


たくさんの買い物をするときには、お客さまはサンエーさんに行かれます。
でも、何か買い忘れた、と思ったら、近くのローソンに行く。
そこで両方、同じものが置いてあると知ったら、
サンエーさんとローソンしか行かなくなるものだ、といわれました。







engineer_takafumi at 00:18│Comments(0) ★一般書の書評 | ⇒ 経済・会計・お金

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