2016年02月28日

税理士ツチヤの相続事件簿

本日は土屋裕昭 氏の
税理士ツチヤの相続事件簿
です。


本書は出版社の方よりご献本頂きました。
サンライズパブリッシング様ありがとうございました。


本書は、平成27年度の相続税の基礎控除見直しで
ホットな話題になっている「相続」について
小説という形で学べる一冊です。


「相続」というと、普通の人には縁遠い印象がありますが、
今回の改正で、23区内に一軒家を持つ方は
相続税の対象になる確率が高いとのことです。


相続という問題は被相続人(財産を残す人)が
亡くなることを前提とするので
存命の時はなかなか話しづらい雰囲気があります。

しかし、ちゃんと対策しておかないと、相続税が払えずに、
家や土地を手放さざるを得なかったという、
残された家族の生活を脅かす問題になってしまいます。

それでも堅苦しい本は読みにくいものですが、
本書は小説で楽しみながら、ざっと相続の基礎を
学べるようになっています。


個人的には、相続税対策のアパート経営の話が
参考になりました。
やはり、借金をして節税するのは、おかしいのですね。


まだ、重大な問題にはなっていないけれど、
相続について知っておきたいと思う人にお勧めの一冊です。
軽く、相続の最低限の知識を学ぶことができるでしょう。



残念ながら、できません。
遺言状は必ず自筆で書かなくてはいけません。
テープなどで録音したことを書き起こすことも
認められていないのです。


配偶者が生命保険金を受け取っても、
相続税の軽減という観点では効率的ではありません。
配偶者の場合、そもそも配偶者の税額軽減という優遇制度があり、
相続税がかかる可能性が低いからです。
保険金の受取人は、奥さんよりも子供にしたほうが
相続税の軽減効果があります。


アパートを建てるために新たな借金をすることはお勧めしません。
言葉は悪いですが、得策ではない気がします。


◎角地にある土地は生前に分けなさい
相続税を計算する場合、土地は通常、
路線価に基づいて評価額を計算します。
角地のように複数の道路に面する土地は評価が割り増しされるため、
相続税も増加します。






engineer_takafumi at 23:22│Comments(0) ★一般書の書評 | ⇒ 経済・会計・お金

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