2016年04月24日

セミナー講師の教科書

本日は立石 剛氏の
セミナー講師の教科書
です。


本書はセミナー講師として、圧倒的な実績を出されている
知人の立石さんの著書ということで、迷わず購入しました。


著者の立石さんはパーソナルブランドコンサルタントとして、
セミナー講師として活躍される一方、
「セミナー講師養成コース」の開催や「セミナーコンテスト」の
運営を通じて、10年間で120人以上のセミナー講師を
育成されてきた、セミナー運営のプロです。

本書は、著者がセミナー講師になるために必要なことを
まとめた一冊になります。

内容は、テーマの見つけ方、シナリオの作り方、話し方、
セミナー開催の具体的な手順、セミナー講師のビジネスモデルと
実践的にできています。

また、場数をこなしてきた著者らしく、具体例中心に書かれており、
納得しやすく、セミナーを開催する人であれば
すぐに役に立つことでしょう。


個人的には、本文中で何度も、
セミナーは受講生が「できる」ことになるのが目的だ
と強調していたことが印象に残りました。


セミナー講師を目指す人はもちろんですが、
企業で研修を担当されている人にもお勧めの一冊です。
人を動かすセミナーがどんなものであるか
理解するきっかけになると思います。



受講生が「変わる」お手伝いをするのがセミナー講師なのだ


全体の大きなピラミッドから見れば自分は下のほうでも、
そのなかに自分を頂点とするようなレベルのピラミッドを
つくってしまえば、そこのあなたのマーケットが成立します。


「おもしろい」とは、新しい発見があるということです。


売れる講師はちょっとした体験談でも、
それをおもしろく話すスキルをもっているのです。


あなたが心から救いたいと思う人を選ぶことです。


いいシナリオとは、セミナーを終えたときに、
受講生に「やってみよう」と思わせることのできるシナリオ
ということです。


セミナーでは、「わかる」をゴールにしてはいけません。
「できる」をゴールにしなければならないのです。


セミナーを締めくくる際、講師がやるべきことは、
受講生の背中を押してあげることです。
一歩踏み出せるよう受講生の頭のなかを
整理してあげてください。


「始めに、自己紹介をさせていただきます」と予告してから、
「私は現在、大阪市内で税理士をやっております」
と自己紹介する。


話をおもしろくするための最もかんたんな方法は、
「具体例を挙げる」ことです。


セミナー講師として、ぜひ覚えておいていただきたい
間の取り方は次の3つ。
「強調の間」「質問の間」「余韻の間」です。


いいセミナー講師というのは、自分の言葉だけで
時間を埋めようなんて考えていません。
いかに受講生の頭のなかの情報を使うかを考えています。


参加対象者を明確にすることは、
「こんな人なら参加しても大丈夫ですよ」ということを伝え、
こういった不安を解消することにつながります。


セミナーのレベルアップは、講師1人でできるものではありません。
受講生の反応をしっかりととらえて、それを反映させることで、
セミナーは完成へと近づいていくのです。






engineer_takafumi at 23:33│Comments(0) ★一般書の書評 | ⇒ ビジネスその他

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