2016年10月16日

糟糠の妻はなぜ捨てられるのか

本日は大西 明美氏の
糟糠の妻はなぜ捨てられるのか
です。


本書は注目している大西 明美さんの著書ですので、
期待して購入しました。

かの有名な純愛を歌ったアーティスト、好感度抜群ののタレント、
世界中にファンを持つ超一流俳優、長い下積み時代を経た芸人など、
に共通していることがあります。

それは、「糟糠(そうこう)の妻を捨てた」という事実です。

「糟糠(そうこう)」という言葉は、
貧しいときから一緒に苦労を重ねてきた、ということを意味します。

つまり、長い下積み時代に献身的に夫を支えたにも関わらず、
成功してから捨てられてしまう、ということなのです。

他人が聞くと、ひどいじゃないか、と思うかも知れませんが、
これには明確なメカニズムが存在するのです。

そのメカニズムを解析したのがこの本です。


著者の大西さんは、婚活アドバイザーとして、
1000人を超える人の不倫カウンセリングも行ってきた
この道のプロと言えます。

そんな著者の目から、成功男が不倫にいたるプロセス、
相手の女性の特徴、糟糠の妻を捨ててしまうプロセス、
そして、どうやれば離婚を回避できるかを解説します。

大西さんの人間観察眼はとても鋭く、
方程式を使って解説するなど理論的に落とし込んでいるので、
単に、他人の悲劇のストーリを楽しむ(?)だけではなく、
男とは、女とは、こういうものなのだと、
普遍性のある本に仕上がっています。

成功とも、女性とも縁の無い、理系男の私ですが、
理論的なおかげで、とても楽しんで読むことができました。


成功している人と結婚したいという女性にお勧めの一冊です。
成功した男性の中の闇を見ることができるでしょう。



彼女がいようと、既婚者であろうと、なんとしてでも成功した男性と
結婚したいという女性は後を絶たない。
つまり、成功した男性をパートナーにする女性は
いつまでも安心できない。


男性は年収1000万円を超えると見える景色もまわりも変わる


恋人マッチングサイトでは、年収1000万円を超えると40代であっても
一日に20人も30人も女性からお見合いの申し込みが来る。
それも半数は20代女性だという。


不倫の危険性=
(時間的制約(家にいる時間が少ない)+過剰なエネルギー)×女性


本当にできる男性は、自分の知識が枯渇しないよう
成功している間も学び続け、新しい知識を入れていく。
だから時代から置いていかれないし、さらなる成功をおさめる。
しかし、学ぶ場である学校が不倫相手との
出会いの温床になっていようとは… 開いた口が塞がらない。


むしろキャバクラやクラブで遊んでいる時間には、
不倫のきっかけが生まれにくいのである。


見た目が素朴で、昼間普通に生活をしている
なんでもない女性のほうが「泥棒猫」となる危険性が高い


すべてを手にしても退屈を持て余し、うつ症状を引き起こしてしまう。
一気に燃え尽き、無気力になる危険性も高くなる。
かえって成功を維持できなくなる。


富と名声を手に入れてしまった成功男が愛人を持ち始めるのは、
生命を維持するための本能なのかもしれない


あくまで私の実体験による数字だが、年収1000万円以上なら3割、
年収2000万円以上なら5割程度の男性に愛人がいた。
そして年収3000万円以上となると、
その割合は9割以上にも上回っている。


糟糠の妻は、男性が望む世界に馴染めなければ、
男性が望む世界にいる愛人女性に略奪される
危険性が高いのだ。


ほとんどの場合、愛人が過程を奪うまでに至らないのは、
「男が落ち目になったときに辛抱しよう」
という気持ちが彼女たちにないからである。


成功男は、愛人と家庭を作ることなんて最初から望んでいない。
妻の代わりに恋愛やセックスで自分の中にある熱いエネルギーを
注ぐ相手になってくれることを渇望しているのだ。


落ち目のときに支えられるかどうか、
これが最強の女と普通の愛人との違いなのだ。


成功というものは私たちが想像している以上に魔物だ。
まわりがちやほやし、美女が集まってくる。
しかも、成功のステージがあがるごとに、
集まる人間も増え、誘惑の機会も増えていく。


男性が恋愛体質の場合は、
加速度的に不倫の危険性が高まるのである。


信じられないと思うかもしれないが、
成功男の中には、すごく人見知りな人が存在する。


人見知りタイプの男性は女性との出会いの機会を積極的に
避ける傾向にあるので、どんなに過剰なエネルギーがあろうとも、
家庭の外に出ている時間が長くとも、不倫には発展しにくい。


捨てられる危険性=
妻への不倫 × 愛人への満足感 × 愛人の結婚願望


そんな環境が皮肉にも
「今日も誰にもバレずに愛人とセックスができた」
という達成感を生み出す。


夫が「不倫なんてしていない」と言い逃れできてしまったら、
愛人問題は解決できない。
だから、一にも二にも証拠を保存(保全)することが重要なのだ。


愛人と別れてくれたとしても、今までのように笑って暮らしていけるのか。
このように、これから自分がどうしていきたいのかを
はっきりさせることが先決である。
その方向性が決まって初めて、行動を決める。


この世には、あえて愛人を認めるという人もいるのである。


LINEの証拠をそのまま夫につきつけるのではなく、
効率よく浮気調査を依頼する手段としてつかうことにしたのだ。


『なんで調査会社なんか使って俺を調べたりするんだ!』と
開き直って逆ギレをして愛人に走ってしまう危険性もある






engineer_takafumi at 23:29│Comments(0) ★一般書の書評 | ⇒ その他の本

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