2017年10月09日
超スピード文章術
本日は上阪 徹 氏の
超スピード文章術
です。
本書は23年間1度も〆切に遅れることなく、
「1ヶ月15万字」「5日で1冊」書き上げる
超速筆ライターによる文章術です。
著者の上阪さんは何冊か文章の本を
書いていますが、
本書はスピードに集中しているのが特長です。
この本に書かれている速く文章を書く方法、
それは「素材をしっかり集めること」
この一言につきます。
そして、どのように素材を集めるか、
その素材をどのように組み立てるのか、
ページを割いて、説明してくれます。
スピード文章術といっても、
文章を書き始める前に、
9割勝負がついている、ということに
あらためて気づかされました。
個人的には、
文章のリズムの作り方の部分が
特に参考になりました。
プロのライターにもお勧めの一冊です。
ある程度のレベルの方でも、
ライティングを早めるコツを得られるでしょう。
プロなら、1つでも十分すぎるほど元が取れます。
超スピード文章術
です。
本書は23年間1度も〆切に遅れることなく、
「1ヶ月15万字」「5日で1冊」書き上げる
超速筆ライターによる文章術です。
著者の上阪さんは何冊か文章の本を
書いていますが、
本書はスピードに集中しているのが特長です。
この本に書かれている速く文章を書く方法、
それは「素材をしっかり集めること」
この一言につきます。
そして、どのように素材を集めるか、
その素材をどのように組み立てるのか、
ページを割いて、説明してくれます。
スピード文章術といっても、
文章を書き始める前に、
9割勝負がついている、ということに
あらためて気づかされました。
個人的には、
文章のリズムの作り方の部分が
特に参考になりました。
プロのライターにもお勧めの一冊です。
ある程度のレベルの方でも、
ライティングを早めるコツを得られるでしょう。
プロなら、1つでも十分すぎるほど元が取れます。
出版業界では原稿が遅れてしまう人も少なくないために、
〆切を守るだけで、取引先と最低限の信頼関係を
築くことができる、というメリットもあります。
慣用句は、
「なんとなくわかるようで、実はよくわからない」
言葉であることが多い。
私は20年以上にわたって「書く仕事」で食べていますが、
「起承転結」を意識したことは一度もありません。
素材に目を向けるだけで、文章は速く書ける。
「素材」を「表現」にまとめようとすると、
抽象的になる。
短い文章と長い文章の違いはただ1つ
「素材の量」だけ
書く前に、素材を集める前に「真の目的」を確認する
「平均的な30代〜40代男性」など1人もいない
"相場観"は「武器」であり「防具」にもなるということです。
"相場観"を見につけることで「何がおもしろいのか」
「何を書いてはいけないのか」ということを戦略的に考え、
素材をピックアップできるようになるのです。
単純に、ひらめきをメモするのです。
すべて残らず、必ずメモしてください。
あとから思い出すことはできないと思ってください。
自分の記憶力は、絶対に信用してはいけません。
「考えつつも他のことに気を取られている状態」を
意図的に作ったほうがいい
毎日のように雑感を書きとめ続けていれば、
自分の雑感は溜まっていきます。
そして、自分がどんなことに興味があるのか、
どんなことに感動するかなど、
物事に対する感性が研ぎ澄まされていくのです。
話しかければ、返答がある。
それにまた返答して、どんどん会話を広げていく。
すると、「あ、自分はこんなことを考えていたんだ」
と自分で驚くようなことを、
自分がしゃべり出すことがある。
「誰かと話しているとき、どうやって意思疎通がなされているか?」
ということが、
スラスラ読める文章を書くときのヒントになります。
書き出しがつまらない文章が
最後まで読まれる可能性は低い
常套句を使うのは、書き手の都合なのです。
「迷い」が、書くスピードをガクンと落とす
推敲して整えることを前提に、まずは書ききる。
「●」や「★」などのマークを原稿の中に入れて、
あとから調べることにして飛ばす。
書きながら途中で何度も止まっていたら
一気通貫に読める文章にならない
どうして1つのセンテンスを短くするのかというと、
「リズム」が生まれ、次の文章に
ポンポンと飛んでいくように読めるからです。
「ですます調」の文章の中に「である調」の文章を
適度に織り交ぜることでリズムを作る
「だから」「また」「さらに」といった順接の接続詞は、
文章に冗長な印象を与えかねない
「なぜ、読みやすいのか?」
「どういう文章がわかりやすい文章なのか?」
を考えながら読み続けることです。
良質な文章を読み続けることは、書く力につながる。
少し時間を置くことで、
書き手は「客観的な視点」を得ることができます。
初めて読む人の視点で、冷静に修正することができる。
「初見」の見直しが一番読者に近い視点であり、
何度も見直せば見直すほど、
全体の印象をとらえる視点が
徐々に失われていくということです。
だからこそ、まずは全体としてまとまっているか、
一気通貫で読めるものになっているかを
最優先して確認しましょう。
多くのケースで、「リズムが悪い」と感じる文章は
「語尾」に原因があると思います。
1文1文の語尾だけを見て、
読みやすいと感じるものに調整していく。
そうすれば、少なくとも
「悪いリズム」を回避できるはずです。
それでもリズムが悪いときには、
似た内容を繰り返している箇所を削除したり、
指示語や順接の接続詞の量を調整すると、
リズムに変化が生まれるはずです。
読者の「文章が堅い」という印象は、
「意味がよくわからない」ということと同義です。
「これくらいなら読者も知っているだろう」と、
読者の理解力に頼らない。
形容詞だけを書いても、
何に感動したのかが伝わらない。
形容詞を使って文章を書こうとすると、
二重の意味で書くのを遅らせます。
伝わらないだけでなく、
「思い浮かばない」ときがあるからです。
「形容詞を使わない」と決めた瞬間、
必然的に素材に意識が向くようになります。
形容詞の「中身」を書かなくてはいけないからです。
文章を見返して、もし形容詞の量が多かったら、
形容詞を素材に変えてみてください。
繰り返しますが、素材とは、
「事実」「数字」「エピソード」です。
構成力がつけられなくて悩む人が多いのですが、
私はここでも、最初に全体の構成を考えるのではなく、
素材を見ながら構成を考える方法をとります。
素材がたくさん出てくると、
必ず、同じテーマに沿っているものがある。
それを束ねてみると、
読みやすい構成が見えてくるのです。
自分が伝えたくてたまらない素材を集めると、
文章は速く書けます。
1つは、文章のボリュームは素材レベルで削るということ。
もう1つは「目的と読者に立ち返って判断する」
ということです。
良い素材に出会ったときは、
書き手が酔ってしまわないように気をつけよう。