2018年04月28日
サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい
本日は三戸 政和 氏の
サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい
です。
本書はベンチャーキャピタルを運営する著者が、
個人M&Aについて書いたものです。
恐らく、個人M&Aという言葉を聞くと、
サラリーマンに経営なんてできるわけがない、とか
売られる会社なんてダメな企業ばかりだろう、とか
高すぎて個人で資金調達できないだろうなどと
考えることだと思います。
しかし、意外に可能性は開けているものなのです。
本書ではその理由をデータを示しながら、
著者が筋道を立てて説明してくれます。
起業を考えている(だけ)の人は多いでしょうが、
この個人M&Aならある程度現実的な
選択肢となりえるかもしれません。
なお、著者本人が認めているように、
本書は主として個人M&Aのメリットについて述べ、
サラリーマンの可能性を増やすことが目的です。
ですから、個人M&Aを持ち上げた形で書いています。
もちろん会社を経営することは簡単ではありません。
しかし、それでも個人M&Aという選択肢は
非常に魅力的だと思います。
個人的には、
飲食業の厳しさについて述べた部分が
非常に印象的でした。
参入が比較的簡単なので、
続けることは非常に難しいのですね。
サラリーマンで起業を考えている人には
一読を勧めたい一冊です。
個人M&Aという可能性を増やすことができます。
サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい
です。
本書はベンチャーキャピタルを運営する著者が、
個人M&Aについて書いたものです。
恐らく、個人M&Aという言葉を聞くと、
サラリーマンに経営なんてできるわけがない、とか
売られる会社なんてダメな企業ばかりだろう、とか
高すぎて個人で資金調達できないだろうなどと
考えることだと思います。
しかし、意外に可能性は開けているものなのです。
本書ではその理由をデータを示しながら、
著者が筋道を立てて説明してくれます。
起業を考えている(だけ)の人は多いでしょうが、
この個人M&Aならある程度現実的な
選択肢となりえるかもしれません。
なお、著者本人が認めているように、
本書は主として個人M&Aのメリットについて述べ、
サラリーマンの可能性を増やすことが目的です。
ですから、個人M&Aを持ち上げた形で書いています。
もちろん会社を経営することは簡単ではありません。
しかし、それでも個人M&Aという選択肢は
非常に魅力的だと思います。
個人的には、
飲食業の厳しさについて述べた部分が
非常に印象的でした。
参入が比較的簡単なので、
続けることは非常に難しいのですね。
サラリーマンで起業を考えている人には
一読を勧めたい一冊です。
個人M&Aという可能性を増やすことができます。
人通りの少ない路地に自分の店を出すことを考えます。
そして、繁盛店になる前に店舗周辺の
土地を安く買い進めます。
その後、レストランが大繁盛店になったらどうでしょう。
そこを中心に人が集まり、人通りが増えていくはずです。
結果的に、やがては周辺の地価も上がっていきます。
孫さんは堀江さんとは少しスタンスが違います。
スタートアップの会社を買収するか、
ジョイントベンチャーでお金を出し合いながら事業を作り、
1-10ないしは10-100にしていく経営が大得意だといえます。
純粋な企業家ではなく、純粋な投資家でもない。
投資と事業の両方に長けているのが、
孫さんの成功の秘密です。
孫さんの投資スタイルは、
目をつけた業界の会社をごっそりと買うというものです。
飲食業の経験のない人が「コーヒーが好き」「ジャズが好き」
「酒が好き」「料理が好き」など趣味の延長で、
喫茶店や居酒屋、バーなどを始めるのはおすすめしません。
失敗して財産をすべて失うどころか、借金を背負って、
悲惨な末路を迎えることになる可能性が
きわめて高いからです。
断言します。
引退後に飲食店を経営して成功できるのは、
飲食業界にいて必要な経営スキルを
身につけている方だけです。
ノウハウのない人が安易に手を出すと「地獄」を見ます。
日本政策金融公庫の「新規開業パネル調査」
における業種別廃業状況では、
調査期間の5年間(2011〜15年)の
全業種廃業率が平均10.2%のところ、
飲食店・宿泊業の廃業率は18.9%と、
2倍近い数字になっています。
これは、全業種を通してもっとも高い廃業率です
Fはフード(食材原価)、Lはレイバー(人件費)のことです。
売り上げの55%以下にこのFL比率を落とさないと、
採算が合わなくなり、経営が傾くといわれています。
高級店であればあるほど、ランチとディナーで
客層がまったく異なり、そうした効果は期待薄。
喜んでランチに足を運ぶお客は、
夜に自腹で来ることはほとんどありません。
それでも店主がランチ営業をする理由はただ一つ、
「FL比率を抑えるため」。
F比率を下げるための効果的な方法は、
主にふたつあります。
一つはコース料理のみで予約を埋めること。
もう一つは、常に満席で人がごった返すような
大衆居酒屋や焼き鳥屋さんによくある、
"売り切れ御免"です。
ロンドンやパリでは、営業権と呼ばれる
このライセンスの争奪戦が過熱しています。
人が集まる繁華街で飲食店を開設しようとすると、
数億円もの営業権買い取りの資金が必要になります。
こうなると、個人で新規参入するのは
ほとんど不可能でしょう。
日本の飲食業は、経営学の専門書に載っているような
フレームワークをすべて詰め込んで、
ようやく勝負の土俵に上がれるような、
きわめて成功が困難なビジネスです。
料理の腕に覚えあり、といったぐらいのことでは、
どうにもなりません。
企業というものは、創業から5年を過ぎると
各年の生存率が90%を超えてきます。
自社の粗利率を知らない経営者が多いことには、
最近ではもはや驚かなくなりましたが、
年商数億円の会社社長が減価償却の考え方を
知らなかったときにはさすがにずっこけました。
中小企業の半数以上が"なんらかの理由"で
黒字廃業しているのです。
「痛くない注射針」で有名になった
岡野工業の岡野雅行さん(84歳)が、黒字にもかかわらず、
後継者がいないことを理由に2年後めどに廃業を決めた、
という記事が載っていました。
日本には世界に12社しかない創業1000年企業のうち
7社が集中しているといいます。
宮大工、華道、旅館、鋳物、仏具等々の老舗企業が並びますが、
ヴィンテージ企業であると同時に、
その存在自体がすでに「ブランド」です。
情報の非対称性をうまく使い、割安の会社を見つけ出し、
これに借入金の概念をうまく使えば、
自己資金がなくとも優良企業を買うことはできる
社長としてのキャリアをスタートするタイミングは、
中管理職としてある程度の経験を積み、
ビジネスマンとして脂の乗り切った40代後半から
50代半ばぐらいまでが理想だと思います。
中小企業の中には、社長しか知らない
「ブラックボックス」の部分があることが普通です。
だからこそ、きちんと調べ上げないといけません。
本書では、個人M&Aという考え方を世に広めるために、
金銭的な側面を前面に押し出した内容になりました。