2018年10月20日

大富豪サラリーマンの教え

本日は大家MASA 氏の
大富豪サラリーマンの教え
です。


本書は出版社より献本いただきました。
サンライズ出版様ありがとうございました。

著者の大家MASA 氏はサラリーマン業の傍ら、
不動産投資、インターネットビジネス、太陽光発電、
投資サポート業など法人を活用した
事業収入の複線化に成功します。
つまり、「ひとりコンツェルン」状態です。

本の内容は不動産投資が中心となっています。
そして、税金関係の記述が多いのも特徴です。

著者がある程度成功して大金を手にしたとき、
あまりの税負担の大きさに漠然としたそうです。

ただ、それは著者が節税対策を何もしていなかった
ということも原因で、その後深く反省したそうです。

その経験に基づいて、不動産や法人化による
節税の初歩について解説してくれます。

私はこのような情報にあまり触れたことがなかったので
新鮮に感じました。
お金持ちはこのような視点で世界を見ているのですね。


個人的には、不動産の減価償却による節税に
ついての部分がとても参考になりました。


外資系企業のトレーダーなど、
高収入のサラリーマンにお勧めの一冊です。
税金対策の基本を学ぶことができるでしょう。




ルールは弱い人を助けるのではない、
ルールを知っている人を助ける


事業で得て節約できたお金は、
政府の代わりにあなたが積極的に使ってください。
事業からの余剰金は再投資や事業拡大に
有効活用してください。


会社に複業がバレる原因の第一位は
自ら話してしまうことなのです。


ストック収入について大切なことは
「楽して稼ぐ」という発想です。


「ひとりコンツェルン」の最初の収入源として
オススメしたいのが、やはり不動産投資なのです。


建物部分には減価償却があり経費として控除させれば
申告上は所得を抑えることができますが、
建物の耐用年数が過ぎて減価償却がなくなっていると
所得税が大きくなっていく可能性があります。


個人で不動産を売却する場合は売却益があると
譲渡所得税がかかります。
税率は短期と長期で変わり、短期は39%、長期は20%と
税率に大きな違いがあり、個人で売却する場合、
最低5年は待てと言われる所以はここにあります。


土地、建物のうち、建物価格の比率が大きめの方が
償却の対象が大きくなるため節税効果が高くなる


高いコストを払っていても、アクティブファンドが
インデックスを上回るパフォーマンスを出すのは
容易ではないということが、数字にも表れています。


江戸時代の商人が、火事が起きた時に
何よりも安全を確保したものは顧客リスト、
つまり顧客台帳でした。
火災の際に真っ先に顧客台帳を井戸に投げ込んだ
と言われており、当時の顧客台帳は、
こんにゃくノリで加工され水に浸かっても
文字が消えなかったということです。


経費にできるのは、原則は会社の定款で
規定した事業に関する経費となります。


事業主もしくは専従者だけ、
または特定の社員だけに用いられる場合は
福利厚生費としては計上できません。
社員全員のために平等に認知されて
使われる経費でなければいけません。


サラリーマンを卒業して金銭的に全く困らない規模の
専業大家の仲間もいますが、仕事をしなくなったせいか
現役サラリーマンだった頃と比べると、
キレというか鋭さを失う方もいます。






engineer_takafumi at 22:42│Comments(0) ★一般書の書評 | ⇒ ビジネスその他

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