2019年01月18日

身近なアレを数学で説明してみる

本日は佐々木淳 氏の
身近なアレを数学で説明してみる
です。


本書は代々木ゼミナールなどで数学講師の実績を積み、
現在は海上自衛隊でパイロット候補生に
数学を教える仕事をしてる著者による一冊です。


例えばコピー機、家電量販店での買い物、パラボラアンテナ、
バーコード、宝くじなど身近なものを使って、
数学の本質を教えてくれます。

しかも、単なる雑学本になっているわけでなく、
微積分や対数、二進数、標準偏差など、
数学の概念を根っこから理解できるように
配慮されています。

数学の本といいながら、写真やイラストも多く
すらすら読めるところも気に入りました。

個人的には、分母の有理化の部分が印象に残りました。
ただの数学的手続きで意味はないとおもっていたのですが、
それなりの背景はあるのですね。


数学の教師や講師をされている方にお勧めの一冊です。
本書のトピックを使って、生徒の興味を引いて
よりわかりやすい授業をすることができるでしょう。






コンピュータは、自分で考え、判断することができませんから、
答えが出ないものに関しては「答えが出ない」という
「答え」を人間が教えないといけません。


嫌でも解の公式を学んでいた世代の学生は「√12が2√3になること」を
理解して計算できていましたが、解の公式を学んでいない世代は、
この計算がスムーズにできないことが多かったのです。


10%ポイント還元は9.091%の割引と同じになります。


一見、理解しにくい事例を補うツールこそが数学なのです。


バーコードを印刷するスペースを確保するため、
幅を30mmに拡大した20円のチロルチョコが誕生したのです。


なぜ割り算を微分という特別な用語で呼ぶのかというと、
割る数がとてつもなく小さいからです。


ランダムというのは、「適当にやればいい」と思われがちですが、
実は難しく、本当に実現しようとすると費用がかかります。






engineer_takafumi at 22:10│Comments(3) ★理系本の書評 |  ⇒ 数学

この記事へのコメント

1. Posted by こころをばなににたとえん▢に   2022年03月11日 20:22
≪…数学的手続きで意味はないとおもっていたのですが、それなりの背景…≫を、数の言葉ヒフミヨに・・・

カタチと√は、△ □ などと内接する〇のスピンするカタチで捉えると √3 √2 √5 √6 などに、≪…それなりの背景…≫が観えるようだ・・・

 レンマ学△回し□生る

 ヒフミヨはもろはのつるぎ絵本あり

2. Posted by 三文字(i e π)寄れば文殊のヒフミヨ   2023年06月30日 06:04
3  ≪…解の公式を学んでいた世代の学生は「√12が2√3になること」を理解して計算…≫を、数の言葉ヒフミヨ(1234)は、カタチ(〇△▢)から[√6=√2×√3]の背景(理解して計算)を眺めたい・・・
 円環(〇)に内接する△□の出会いが、極座標と直交座標を結び付けている。(わのくにのひふみよ)
 「すうがくでせかいをみるの」的に絵本で知る数の言葉の世界は、十進法の基における西洋数学の符号(i e π) [1][0] とコスモスとアンチコスモス(カオス)を繋ぐ(無限(∞))で眺めると、すべての自然数は、[コスモスとアンチコスモス]の符号で因数積(因数分解)を観る。
3. Posted by 虚明自照(ブッダの公式)    2024年02月05日 16:37
3  ≪…身近なアレを数学で説明してみる…≫を、
[ 身近な素数を『幻のマスキングテープ』で説明してみる ]について、

 令和6年4月に開設の岡潔数学体験館で観られるといいなぁ〜

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