2019年02月09日

睡眠の常識はウソだらけ

本日は堀大輔 氏の
睡眠の常識はウソだらけ
です。


本書は出版社よりご献本いただきました。
フォレスト出版さま、ありがとうございました。


本書は、1日平均45分以下の睡眠を実践しており、
日本ショートスリーパー育成協会の理事をしている
著者による一冊です。


ショートスリーパーとロングスリーパーの議論は
昔から繰り広げられていますが、
最近はしっかり寝る論の方が優勢のようです。

そこで、ショートスリーパーの先鋭である著者が、
科学的なエビデンスを交えながら、持論を展開します。

食べ物を食べ過ぎると肥満になるのと同様に、
睡眠もとりすぎると、かえって身体に悪い、
という話には説得力がありました。

この本を信じて、即ショートスリーパーが良い、
と変わるわけではありませんが、
睡眠に対しての意識を変える一冊になるでしょう。


個人的には、
バカリズムさんのおしっこの話が心に残りました。

人間にとって、習慣性はこれほどまでに、
影響が大きいものなのですね。

「睡眠は必ず7時間必要である」
まずはこの思い込みを疑わないと
いけないのかもしれません。


眠れないと悩んでいる人にお勧めの一冊です。
実は、あなたは多く寝る必要はないのかもしれません。




自然界を見てみると、
食事に長時間かける草食動物ほど睡眠時間は短くなり、
余暇の多いナマケモノやコアラなどは、
非常に長い睡眠時間を確保しています。
人間も一緒で、まわりを見渡せば
暇な人ほど睡眠時間が長くなっているはずです。


野生の馬は1時間ほどの睡眠時間ですが、
厩舎にいる馬は4時間以上寝ることもあります。


自然界では覚醒時の行動時間で睡眠時間が
増減しているというわけです。
睡眠時間ありきで行動時間が左右されているわけではないのです。


前日の睡眠時間が短いという認識そのものが
睡眠不足を誘発しています。


睡眠不足や睡眠負債だと騒ぎ、人々の不安を煽ることで
得をする業界が存在するはずです。
空前の睡眠不足ブームによって
莫大な金を手にするのはいったい誰なのかを考えてみて下さい。


連続して同じ場所や時間で眠気を発生させてしまうと、
身体はすぐに覚えてしまうため、
翌日や次に同じ行動をする際には、
眠気が発生しないような工夫を持っておくことが
大切といえます。
一度癖づいてしまった習慣性の眠気を取り除くには、
大きな変化を加えることが一番楽です。


寝入りがうまくなるコツ
●心身を脱力させる
●入浴
●寝るときの姿勢を気にしない


二度寝を今日から一切しないでください。
最初はつらいかもしれませんが、
繰り返すことで身体の恒常性維持機能
(周囲の環境の変化によらず、生体的に身体を一定に保とう)
によって、起床がスムーズになっていきます。






engineer_takafumi at 18:50│Comments(0) ★一般書の書評 | ⇒ その他の本

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