2019年11月23日

英語は「インド式」で学べ!

本日は安田 正 氏の
英語は「インド式」で学べ!
です。


本書はビジネスコミュニケーションの分野で、
会社を経営されており、またご自身も
コンサルタントとして活躍されている
教育ビジネスの専門家による一冊です。


日本人は英語が苦手といわれています。

根本的な原因は、日本語があまりに
英語と違っていることです。

そして、「発音が上手でないとダメ」とか
「単語をたくさん覚えないとダメ」など、
間違えた思い込みが多いからなのです。


一方、インド人は
英語を話せる人が多いですが、
必ずしも発音がきれいだったり
多くの単語を知っているわけではありません。

本書は間違えた思い込みを捨てて、
「英語で意思疎通できる」ための
最短経路を示してくれる一冊です。


一番のハイライトは、
「sounds、find、give」の3つの動詞で
全ての英文を組み立ててみる、
という部分です。

この訓練は素晴らしいと思います。

日本人が英語が苦手な理由は、
英語と日本語の順序が違う
という点が大きいですが、
この練習をすると、英語の順序に
スムーズに慣れることができます。


個人的には、
途中で区切るときには
主語+動詞まで言い切ってからにする
という箇所が特に印象的でした。

英語は動詞が大事だ、とはよく言いますが、
具体的に動詞までは話すようにする
というトレーニングをすると
動詞を重要視する英語の考え方に
なじむことができるでしょう。


テストの点はどうでもいいから、
とにかく英語を話したい、
話す必要がある、という人にお勧めの一冊です。
英語で意思疎通を行うための
最短経路を示してくれることでしょう。



【英語の先生はネイティブがいちばん】→ウソ
日本人がつまづきやすいポイントを良く理解している
「日本人の講師」が、いちばん効率がいい!


【たくさん聞き流せば英語は話せる】→ウソ
先ほどの解説でわかるとおり、英語と日本語は、
言葉が違い過ぎるので、聞き流すだけでは
英語は習得できません。


【単語をたくさん覚えれば英語は話せる】→ウソ
「英語を文章のカタチで話す」ことができなければ、
こちらのイイタイコトは伝わりません。


【英語のテストの点数が良ければ話せる】→ウソ
一例を挙げれば「TOEICテスト」で
900点を取ったことがある人でも、
流暢に話せない人は少なくないのです。


【ネイティブの発音に近づけば話せる】→ウソ
今や、20億人の英語人口のうち
「非ネイティブ(英語以外を母国語として、英語を話している人)」は、
17億人となり、全体の85%を占めるので、
ネイティブの発音に近づけることは、
もう、すでに重要ではない。


【世界標準の英語(グローバル・イングリッシュ)】の4つの特長
1,「発音は気にしません」
2,「イディオム(慣用表現)は使わない」
3,「新しい単語を覚える必要なし」
4,「英語が得意でない人も使える」


【インド式英語学習法】の3つの特長
1,「発音は気にしない」
2,「『インド式英語』を使うための工夫をする」
3,「英語は道具なので、使わない単語は覚えない」


「日本語漬けでも日本語は上手くならない」のですから、
当然、逆もしかりで、
「英語漬けになっても英語は話せない」のです。


考えてみたら、私たちは、日本語であっても、
相手が話しているすべての意味を、
完璧に理解しているわけではありませんよね。
「相手の話のポイント」を捉えて
理解しているわけです。


「英語を文章のカタチで話す習慣」と身につければ、
「単語を多く覚えているかどうか?」は、
それほど、大きな要因ではないのです。


グローバル化の今、英語をしゃべる人口は、
「非ネイティブ」の人口の方が、圧倒的、
大多数になってきているのです!


「英語」とは誰でも使えるカンタンな英語のこと


「Tennis!(テニス!)」のように、
単語だけ話してしまうと、
前後の文脈がないわけですから、
「どこまでも通じる発音」をしないと、
意味を理解してもらえないのです。


日本語的な感覚で使えるなら、
慣れているわけですから、
「Be動詞」や「動詞のhave」ばかり使ってしまうのは、
当然ですよね。


「英語の文章のカタチ」というのは、
私たち、日本人には、感覚的に全く発想できない
単語の並び順になっているからなのです。


【日本人のための「インド式英語学習」】
1,「発音は気にしない」
2,「単語」「文法」など、新しい暗記はしない
3,「sound/find/give」の3つの動詞で英文のカタチを作れるようにする


前置詞は「at」か「with」だけで意味は通じる


【英語がカッコよく話せる7つのコツ】
コツ1「声量を2倍にする」
コツ2「最後こそハッキリと」
コツ3「首は痛くなるまで振る」
コツ4「視線はココに」
コツ5「ジェスチャーは右手に注意」
コツ6「切るのは動詞の後で」
コツ7「先を予測して聞く」


「自信が持てるようになると大きな声が出る」
のではなく、
「大きな声を出すから、上手く聞こえるようになって、自信が持てる」
のです。


ぜひ、「語尾をハッキリ&大きな声」
で話してみましょう!


英語で会話をするときは、痛くなるまで首を振って、
『相づち』をしてください!


「話の内容」と関係なく、繰り返される動作は、
相手の理解のさまたげになってしまいます。


私たちがよくやる、英語を「主語の後で切る」
という区切り方は、聞いている相手に、
かなりの負担を与えてしまう話し方なのです。


長〜い英文であれば、なおさらです。
しゃべり始めは、かならず
「動詞まで言い切って」しまいましょう。


英語を話すことができるようになれば、
英語を聞くこともできるようになる。


「英語を聞けるようになる(リスニング力アップ)」
のためには、
「動詞に注目して英文のカタチを素早く理解する」
ことで、今までの何倍も、
英語が聞けるようになるのです!



 

engineer_takafumi at 22:15│Comments(0) ★一般書の書評 | ⇒ 勉強・教育・心理

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