2019年12月08日
デザイン力の基本
本日はウジ トモコ 氏の
デザイン力の基本
です。
本書は広告代理店および制作会社にて
三菱電機、日清食品、服部セイコーなど
大手企業のクリエイティブを担当。
現在は独立して、活動されています。
デザインを経営戦略としてとらえ、
採用、販促、ブランディング等で
飛躍的な効果を上げる
「視覚マーケティング」の
提唱者でもあります。
そんな著者が本書で説くのは、
「デザインの基本」です。
このテーマの本はたくさんありますが、
色やデザインの理論に偏っているもの、
逆に、感覚的な説明で終わっているもの、
が多い印象があります。
この本は感覚的なアプローチをしながらも、
要所では理論・論理の説明も加えられており、
理系の私でも納得しながら読み進められました。
例えば「これは違う」をまず決める、
欲張らない、空気を作るといった感覚的な事項、
色、フォント、写真の光源など、
理論的な事項をバランスよく学べました。
例が多く、ペラペラめくるだけでも
楽しめる一冊です。
個人的には、
地色、文字色、ポイント色で構成される
「王道の3色選び」
の箇所が特に参考になりました。
パワーポイントでスライドを作ることは多いので
早速取り入れてみたいと思いました。
今までデザインは勉強してこなかったけれど、
仕事で急に知識が必要になった、
という人が最初に読む一冊としておすすめです。
知識を学びながら、デザインを手掛ける心構えを
学ぶことができるでしょう。
デザイン力の基本
です。
本書は広告代理店および制作会社にて
三菱電機、日清食品、服部セイコーなど
大手企業のクリエイティブを担当。
現在は独立して、活動されています。
デザインを経営戦略としてとらえ、
採用、販促、ブランディング等で
飛躍的な効果を上げる
「視覚マーケティング」の
提唱者でもあります。
そんな著者が本書で説くのは、
「デザインの基本」です。
このテーマの本はたくさんありますが、
色やデザインの理論に偏っているもの、
逆に、感覚的な説明で終わっているもの、
が多い印象があります。
この本は感覚的なアプローチをしながらも、
要所では理論・論理の説明も加えられており、
理系の私でも納得しながら読み進められました。
例えば「これは違う」をまず決める、
欲張らない、空気を作るといった感覚的な事項、
色、フォント、写真の光源など、
理論的な事項をバランスよく学べました。
例が多く、ペラペラめくるだけでも
楽しめる一冊です。
個人的には、
地色、文字色、ポイント色で構成される
「王道の3色選び」
の箇所が特に参考になりました。
パワーポイントでスライドを作ることは多いので
早速取り入れてみたいと思いました。
今までデザインは勉強してこなかったけれど、
仕事で急に知識が必要になった、
という人が最初に読む一冊としておすすめです。
知識を学びながら、デザインを手掛ける心構えを
学ぶことができるでしょう。
「残念な感じ」
・見えない、読めない
・さえない、映えない
・信頼性がない、うさんくさい
・存在感がない、記憶に残らない
・シェアする気にもならない
・Accessibility(見やすさ、よみやすさ)
・Impression(印象・映え)
・Sincerity(信頼性・誠実さ)
・Uniqueness(ユニークである、独自性)
・Share(共感・共生・共創力)
人間の目は
「一つのこと(目の前のこと)をしっかりと見る」
機能を重視しており、
「たくさんのものを同時に見る」
ようにはできていません。
デザインもなるべく
「1か所に目を向けてもらう必要」
があります。
広告業界の用語に
「アイキャッチ」とか「ビジュアルインパクト」
という言葉がありますが、これは、
人間の目の物理的なしくみに
かなった手法と言えます。
「第一印象に、二度目はない」
良いデザインをつくるために、
「これは違う」というイメージについて
最初に定義しておきます。
どんなデザインが良いのかについては
すぐには頭に浮かばない場合も、
「間違いなく違う」ものについては、
多くの人がはっきりとイメージを持っています。
□「こうはなりたくない」を全部、書き出す
□「こうなりたい」はあと回しにしてもいい
□パクり、そっくりなものをつくらない
□人を傷つけない(多様性に配慮)
「これは違うよね」がはっきりとしたら、
次は「こうだったらいいな」という
イメージボードをつくります。
なるべく言葉は使わずに絵や写真を使ってください。
ダメなデザインにならないためには
□ロゴやタイトル、文字情報はきちんと読めるように
□間違った印象を与えない
□視線の動きを考慮する
□余計なものを入れない
□全体感、一貫性を大事に
デザインを自分のイメージに近づけるコツは、
引き算にあります。
いらないもの・かぶっているものは捨てましょう。
「ワンキャッチ・ワンビジュアル」
一枚の優れた絵とコピーで引きをつくる
「目に見える順番」と「情報の優劣」を一致させる
ぼかして、視覚的な情報量を減少させる。
チラシを構成するデザインの要素(デザインエレメンツ)
1,カラー(配色)
2,モチーフ(素材)
3,フォント(書体デザイン)
4,テクスチャー(質感)
5,バランス(構図)
6,フォルム(形状)
一般的に集客や周知であれば、
明るい色使いや動きがあるレイアウトは
目を引きやすいです。
とくにSNSなどでは、
寒色系より暖色系が有効とされています。
ビジネスシーンでは、見やすさ、読みやすさという点で、
書体は「明朝体」か「ゴシック体」を使うのが基本です。
面白いフォントや変わったフォントを理由なく使うことは、
コミュニケーションの幅を狭めることと同義であり、
おすすめできません。
書体は可読性と汎用性を最優先に考えましょう。
ポップ書体などを多用する人の多くは、
「親しみやすさ」を求めているのかもしれませんが、
「親しみやすさ」は書体で伝わらないことのほうが多いです。
読む人にとって、一番大事なことは、見やすさ、読みやすさ。
英語表現は日本語フォントの英文を使用せず、
「欧文フォント」を使用するのが基本です。
デザインにあまり詳しくない人が、
フォントでカジュアル感を出したいときには、
ウェイト(太さ)を太くするか、
文字組みに遊びを入れてみましょう。
また、スクリプト体(筆記体)のフォントを、
普通に組むというのもおすすめです。
フォントは細いほうがエレガントで、
太いとカジュアルに見えるという特徴があります。
「王道の3色選び」とは、
1,地色(紙色・地色)+
2,文字色(特別な事情がなければ黒、あるいは濃いグレー)+
3,ポイント色(差し色・アクセント)
の3色で構成する方法です。
意味のない写真や、安っぽいイラストが入っていると、
その文章自体の信頼性が欠ける、イメージも悪くなるなど
負の連鎖が起こります。
写真を撮るコツは、ピントや構図と思いがちですが、
まずは、環境光がどうなっているか、
今どの光源から光がきているのかなど、
ライトを意識してみましょう。
光源が変わると、同じカメラで同じものを撮っても、
色が変わります。
特に蛍光灯の会議室などで食べ物を撮ると、
複数の緑がかった強いライトの影響で、
あまり美味しそうに見えません。
今あるものをもっと親しみやすく、
優しい印象に仕上げたいときには、
「明るくする」「コントラストを下げる」と、
抵抗感がなくなり、「親しみやすさ」を感じます。
手が入ると、自信がありそうに見える
ごく一般的に、良い印象を与えたいのであれば、
証明写真などのアップ度よりも少しだけ引くと、
人となりを感じる部分が増えて、
柔らかい印象になります。
同じ種類の情報は、同じ「デザインスタイル」で
そろえると見やすくなります。
また、コンテンツ全体を通して
スタイルの定義をすることで、
読み手は内容を理解しやすくなり、
つくり手の作業効率も上がります。
(デザイン・ガイドラインをつくる理由はこのためです)
にぎやかさの演出を狙って追加している装飾は、
実際にはデザインを見づらくしているだけの場合もあり、
注意が必要です。
「ホワイト・スペース」とは余白のことで、
主に次の3つの大切な役割があります。
(1) ロゴなどの大切なものを守るための「アイソレーション」
(2) 意味やカテゴリを分けるための境界としての「スペース」
(3) 視点の誘導や興味喚起をよぶ「アテンション」
情報があるから視線が向くのではなく、
余白がある大事なもののところへ、
視線は誘導されます。
モデルの視線に、見る人も引っ張られる
(1) 左ぞろえでキャッチを「読ませる」
(2) 「きちんと」したイメージは、センターぞろえ
(3) 「そっと」「さりげなく」は右ぞろえ
マージンは、多くとるか狭くとるかよりも、
すべてのページでそろっていることが、
美しく、また、見やすくなります。
自分専用のカラーパレットを持とう
キャッチを読んでもらうことがデザインのゴール
「どこから、誰に向けて」を明確に
はっきりした発信元情報は、クリーンイメージを演出
盛り込みすぎの内容は媒体を分ける
2コラムはバランスをとるのが難しく、
おすすめできません。
情報量が増える場合、
手早くきれいにレイアウトを整えたければ、
3〜5コラムでレイアウトしましょう。
アイキャッチはできるだけイメージをそろえて、
本文や詳細情報を入れる部分にスペースをつくります。
コンテンツが増える場合も、
アイキャッチの割合をなるべく合わせると、
さまざまなサイズになっても統一感のある印象を与えます。
使う書体は2つまで
「余白」は大事なものがる、という暗示
つくるよりも選ぶことのほうが大変だ