2021年05月02日
1シート・マーケティング
本日は三浦崇典 氏の
1シート・マーケティング
です。

本書は「天狼院書店」という書店を経営しながら、
小説家、ライター、編集者、プロカメラマンと
多彩な分野で活動されている著者による
マーケティングの本です。
この本の内容が天狼院書店で講座化されており、
私はそれを受講していました。
このマーケティング手法の特徴は、
実践的、シンプルであることだと思います。
実践的である理由は、著者自身が、
自らの経営や活動の収益化に使った
実績がある方法であるからです。
そして、シンプルである理由は、
A4の紙1枚にまとめることができ、
わずか7つの視点から分析するだけで、
ビジネスの要点をつかめるからです。
大企業のビジネスモデルを扱うことも、
一人で活動するフリーランスのモデルも
同じ紙で扱うことができるのも魅力です。
特に、これからはビジネスモデルや
マーケティングではなく、
コンテンツの質そのものが
より重要になってくるという主張は
説得力がありました。
さらに、分析事例がたくさんあることも
参考になります。
個人的には、
ブランドやアトモスフィア(世間の雰囲気)に
依存したビジネスモデルにしてはいけない
という部分がとくに印象に残りました。
著者は自分のことを「臆病」といいますが、
その姿勢が彼に成功をもたらしたのでしょう。
小規模ビジネスを起こそうとしている、
フリーランスの方にお勧めの一冊です。
自分のビジネスを網羅的に見直す
機会になることでしょう。
1シート・マーケティング
です。
本書は「天狼院書店」という書店を経営しながら、
小説家、ライター、編集者、プロカメラマンと
多彩な分野で活動されている著者による
マーケティングの本です。
この本の内容が天狼院書店で講座化されており、
私はそれを受講していました。
このマーケティング手法の特徴は、
実践的、シンプルであることだと思います。
実践的である理由は、著者自身が、
自らの経営や活動の収益化に使った
実績がある方法であるからです。
そして、シンプルである理由は、
A4の紙1枚にまとめることができ、
わずか7つの視点から分析するだけで、
ビジネスの要点をつかめるからです。
大企業のビジネスモデルを扱うことも、
一人で活動するフリーランスのモデルも
同じ紙で扱うことができるのも魅力です。
特に、これからはビジネスモデルや
マーケティングではなく、
コンテンツの質そのものが
より重要になってくるという主張は
説得力がありました。
さらに、分析事例がたくさんあることも
参考になります。
個人的には、
ブランドやアトモスフィア(世間の雰囲気)に
依存したビジネスモデルにしてはいけない
という部分がとくに印象に残りました。
著者は自分のことを「臆病」といいますが、
その姿勢が彼に成功をもたらしたのでしょう。
小規模ビジネスを起こそうとしている、
フリーランスの方にお勧めの一冊です。
自分のビジネスを網羅的に見直す
機会になることでしょう。
"稼ぐこと”、ひいては"働くこと"が娯楽化してしまえば、
"働くこと"自体でストレス解消ができてしまうので、
非常にエコな人生となるでしょう。
「ストーリー」は外向けであって、
「インセンティブ」は内向きです。
衰退産業の何が衰退しているのかと言えば、
実は「ストーリー」なのです。
「ストーリー」、すなわち
「そのビジネスが世の中になければならない理由」
が説明できなくなるから、
著しく需要が衰退するのです。
実は、起業したい、独立したい、という人の大多数が、
無意識的にこの血まみれの沼地から始めて、
撤退を余儀なくされます。
表面的な情報に惑わされずに、
自分の感性で世の中が何を欲しているのか、
これから何を欲しようとしているのか、
「需要の風」を読み解くことが重要になります。
「行列」はマーケティングにかかる費用、
「マーケティング・コスト」を大幅に減少させます。
まずは「コンテンツの質」をなんとしても
上げるのだという覚悟が必要になります。
ヒット商品の陰には、「必然的な事故」が
起きている場合が多いということです。
一般的な意味の「ビジネスモデル」は
中毒になるとビジネスを危うくしますが、
「レベニューモデル」については、
いくら中毒になっても構いません。
サブスクリプション型の課金モデルが秀逸なのは、
受領漏れがまったくと言っていほどなく、
それ以上に使っていない人からも
受領できてしまう点です。
マーケティングコストと受領コストを
同時に節減させることができます。
優れた商品の周りには、こうした
オプショナル商品が並びます。
そして、その中核商品、すなわち「コンテンツ」の
質が高ければ高いほど、顧客は高い満足度を示し、
そこにさらなる需要が生じます。
"供給の多様化"とは"レベニューモデル"の
多様化のことです。
いかに、ネガティブに考えられるか、が
独立した人に求められる最たる気質です。
お礼の文面の長さは、お客様満足度に比例します。
これが多くなればなるほど、
結果的に売上が伸びるだろうと考えました。
そして、まさにそのとおりになりました。
売上(エビデンス)が上がるかどうかは、
戦略の質と、組織がどれだけそれを遂行できるか(遂行率)、
と組織がどれだけ働いたか(工数)によって決まります。
本当に必要なのは、叱るべき局面で
叱ることができる存在です。
合理的に叱ることができる人が遂行率を
上げる上で欠かせない存在となります。
デザインなどは素人とプロでは成果物に
雲泥の差ができるので、
「餅は餅屋」ということわざがあるとおり、
経費をかけてもプロに頼んだほうが結果的に
コストパフォーマンスが高くなります。
「儲けよう」ではなく、
「続けよう」に目標をシフトさせると、
実現可能性が飛躍的に上昇します。
自らが「ブランド」である前提で
マーケティング戦略を組み上げると、
その浮力を失った瞬間にマーケティングが瓦解します。
ビジネスは完成した、と思った瞬間から
崩壊が始まるのです。
これからの時代、この"持続可能性"こそが、
ビジネスにとって最も重要なポイントになります。
我々は日々顧客として、
ブランドと認識した対象については
"思考停止"している部分があります。
本当はローラースケートが欲しいわけではない生徒も、
欲しいと"錯覚"するようになります。
あるいは、欲しいと思わなければダメなのではないかと、
半ばクラスの圧力に屈し、"需要化"します。
実現可能性と持続可能性を考慮すると、
条件を保有していない限りは、
やはり「アトモスフィア」は戦略に
組み入れがたいという結論に至ります。
革命は時代に合わず古くなってしまった「ストーリー」が、
新しく生まれた「ストーリー」に書き換えられる際に起きる、
それぞれの「ストーリー」を保持するもの同士の、
必然的な闘争なのです。
マーケティング的に見て、
"逆境"とは何かと言えばこれまたシンプルです。
想定外に需要を失うこと。