理系書評！　エンジニアライターの本棚　

稼げていない人はお金を受け取れない

お金を生み出すのに、特別な才能はスキルは必要ありません。

私は自分の力で稼ぎたいという人を
数多くサポートしてきましたが、
「何もない」なんて人は誰一人としていませんでした。

本当の理由は、お金が生み出せないのではなく、
お金が受け取れない
ということなのです。

会社の同僚など、身の回りの人たちは
同じぐらいの能力や経験があるので、
自分のスキルを「誰にでもできること」と思っていました。
ですので、お金を請求するなんていう発想もありませんでした。

この程度でビジネスを始めたらバカにされるのではないか、
批判されるのではないかという恐怖心がブレーキをかけます。

多くの人が
「給料でしかお金をもらう経験をしていない」
というのが大きな原因なのです。

同じ商品を千円でも買わない人がいる一方で、
100万円でも欲しいという人がいるのは
どういうことだと思いますか？
誰がその商品の価格を決めているのでしょうか？

お金をラクラクと生み出している人は
「自分の提供しているものの価値は安い！」
と思っています。

価値や価格は「考えるもの」ではなく、
「感じるもの」だからです。

相手の欲求は感情を知れば知るほど、
自分の存在価値に気づくことができますし、
自信を持って単価を上げられるようになります。

20年修行した板前さんの作ったものより、
見習いの人の作った料理のほうが好き
という人もいます。

同じものでも提供する相手とアピールポイントを変えれば、
途端に価値のあるものに変わるのです。

「作業料：５千円」ではなく
「ビジネス成功のしくみ：30万円」という
価値の見せ方にしたということです。

Ｕさんにとっては５分でできる仕事だったとしても、
相手にとっては３か月かかる仕事なのだ
ということをエピソードから実感できたのです。

他の方法は分かりませんが、私はこれでこんな結果が出ました。
それをこの値段でご提供します。
それで良いと思う人だけ買って下さい

差別化を意識しすぎるのは、目の前の相手ではなく、
競合他社に目が向いてしまっているということです。

たくさんの人に中途半端なサービスを提供するより、
少数の人にでも感動レベルのサービスをしたほうが
次につながります。

人間の満足感は結果だけでは決まらない

サービスを提供する側が結果に執着するあまり、
相手にとっては苦痛でしかないという
状況に陥ることがあるのです。

お金を払うまでは結果に期待して
ワクワクしてもらうことが大切なのですが、
サービスを提供し始めてからは、
そのプロセス自体で良い感情を
提供することが必要なのです。

人間の心理というものは面白いもので、
お金を払う前には「結果がでるかどうか」
ということをシビアに判断します。
しかし、一旦払ってしまうと、
結果への執着がだんだん薄れてきます。

結果が出るまで苦しいだけで、
まったく楽しくないサービスというのは人気が出ません。

誰かに信じてもらえると、
人はものすごい力が湧いてきます。

今の自分を認めて、その上でもっと良くなりたい
というエネルギーの方が長続きします。
ずっと幸せな気持ちでいられますし、
もっとその楽しい気持ちを味わいたいという
前向きな欲求なので、
ずっと努力を楽しむことができます。

自分を認められる、自分を好きになるということは、
すべての人間の人生のゴールです。