2021年11月21日

全盲ハッピーマン

本日は大平啓朗 氏の
全盲ハッピーマン
です。


本書の著者は
24歳でアクシデントにて失明してしまいます。

しかしその後、約1年かけて47都道府県を
ひとりで旅するなど活動を活発化させます。

現在はカメラマンとして撮影をメインに
作曲や執筆活動をしながら、
イベントプロデューサー、メンタルコーチ
として活動されています。


本書は視力を失ったところから、
その後の葛藤、カメラマンとしての仕事、
47都道府県の一人旅、海外旅行など、
著者の活動をまとめたものです。

全盲カメラマン、という
インパクトのある言葉ですが、
本書にも写真がたくさんあります。

また、カラフルに彩られていて、
彼の世界を象徴しているようです。

失明=素敵な出会いで、
僕の人生はカラフルに色づいた。

という彼の言葉が体現されていて、
勇気を与えてくれる一冊です。


個人的には
困っているのは障害者じゃなくて、
実はどう接していいかわからない健常者
というところが印象的でした。

障がい者の方は健常者が思うより、
いろいろなことができます。
それを計るのが難しいのですね。



現在、困難に直面している方に
おすすめの一冊です。
視力を失うという困難に直面しながら、
明るく生きる著者に勇気をもらえるでしょう。




失明=素敵な出会いで、
僕の人生はカラフルに色づいた。


人生リセットかぁ。
知識はあるのにもう1回できるって、
一度クリアした冒険ゲームをもう1回やるみたいだな。
ラッキーじゃん!


僕が今一番に目指しているのが、
「僕だからこそ切り取れた」っていう、
人の『自然な表情』を撮ることなのね。


困っているのは障害者じゃなくて、
実はどう接していいかわからない健常者


それでもはじめのうちは、
なにかが足りないって感じてたんだ。
酒を飲めても、タバコを吸えても、
女性とデートしてても、友達と騒いでても……。
そう、それは人に頼られるっていうことだった。





engineer_takafumi at 10:10│Comments(0) ★一般書の書評 | ⇒ その他の本

コメントする

名前
 
  絵文字