2021年12月12日
ゴーストライター論
本日は神山 典士 氏の
ゴーストライター論
です。
本書は作曲家の佐村河内守の
ゴーストライター問題を指摘した
ノンフィクションライターの著者による
著書です。
テーマはゴーストライターですが、
佐村河内氏の問題とは関係なく、
書籍のゴーストライター
(ブックライター)に関しての話題です。
作曲家や作家のゴーストライターは
大問題ではありますが、
ビジネス書や実用書のゴーストライターは
何の問題もありません。
ブックライターとして認知も
されている仕事です。
一般には知らない方もいるかもしれませんが、
本のライティングも特殊技能が必要なので
他の分野のプロフェッショナルが
その能力があるとは限らないでしょう。
本書はそのゴーストライターについて、
実例を交えて詳しく書かれています。
ブックライターの位置づけ、
仕事術から、トラブルについてまで
広く知ることができるでしょう。
矢沢永吉さんなど、有名人の本の
裏側が書かれているので
とても読み応えがあります。
ブックライターには、
自分で書いたのであれば、
引き出せないものが引き出せる
というメリットがあります。
それを言葉を変えながら何回も
繰り返しているところが、
印象的でした。
本好きの方にはお勧めできる一冊です。
本づくりの裏側を知ることで、
好奇心を満たしてくれるでしょう。
ゴーストライター論
です。
本書は作曲家の佐村河内守の
ゴーストライター問題を指摘した
ノンフィクションライターの著者による
著書です。
テーマはゴーストライターですが、
佐村河内氏の問題とは関係なく、
書籍のゴーストライター
(ブックライター)に関しての話題です。
作曲家や作家のゴーストライターは
大問題ではありますが、
ビジネス書や実用書のゴーストライターは
何の問題もありません。
ブックライターとして認知も
されている仕事です。
一般には知らない方もいるかもしれませんが、
本のライティングも特殊技能が必要なので
他の分野のプロフェッショナルが
その能力があるとは限らないでしょう。
本書はそのゴーストライターについて、
実例を交えて詳しく書かれています。
ブックライターの位置づけ、
仕事術から、トラブルについてまで
広く知ることができるでしょう。
矢沢永吉さんなど、有名人の本の
裏側が書かれているので
とても読み応えがあります。
ブックライターには、
自分で書いたのであれば、
引き出せないものが引き出せる
というメリットがあります。
それを言葉を変えながら何回も
繰り返しているところが、
印象的でした。
本好きの方にはお勧めできる一冊です。
本づくりの裏側を知ることで、
好奇心を満たしてくれるでしょう。
ゴーストライティングの魅力は、ここにある。
著者が自分で書きながら新しい自分を
発見するということももちろんあるが、
良質なインタビューアー(ライター)と出会うことで、
著者はそれまで思ってもみなかったことを集中して考え、
その結果、そこに新しい自分が現れる。
著者の考えをいくつかまとめて、
わかりやすい言葉で言い換えてあげられること。
場合によっては、著者は本当は
こういうことが言いたいのではないか、
と予測して文章を作っていく。
そういう能力も必要です。
「そうか、私が考えていることはこう表現するとわかりやすいんだ」
というような感想が漏れたなら、書き手としても冥利なものだ。
ライターは、この人が著者ならこれを語らせなかったら
この企画をやる意味がないでしょうというツボは
しっかりと読者目線でおさえること。
著者の『言いたい』ことと読者の『読みたい』こと
を上手に切り結んで、最終的には
読者目線で文章を生み出すこと。それが必要です。
インタビューアーとしては「イエスマン」では
駄目だということだ。
著者が言いたいことをただ聞いても
いいインタビューにはならない。
相手の論理をよく吟味して自分に取り込み、
時には反対サイドから質問を切り込む。
あるいは別の言い方を考えて、著者にぶつけてみる。
インタビューは知的格闘だから、
一時間から一時間半のインタビューを終えたら、
互いにくたくたになるくらいの覚悟が必要だ。
ゴーストライティングの魅力の一つは
「著者が知らない自分を発見すること」
なのだから、それを許容できるかどうかで、
作品の質が変わってきてしまう。
テーマと著者を私が準備して
企画書を出版社に提出した場合、
企画が通り担当編集者が決まると、
私はそこからまた企画を一から練り直すことにしている。
特に出版の経験のない著者は、
インタビューや執筆の価値を
きちんと認めないケースもある。