2021年12月26日

ゴーストライターになって年1000万円稼ぐとっておきの方法

本日はやすだ あんな 氏の
ゴーストライターになって年1000万円稼ぐとっておきの方法
です。


本書の著者は大学を卒業後、
編集プロダクションにて雑誌や単行本で
芸能人やスポーツ選手など、有名人の
取材や編集、原稿執筆を手掛けます。

その後、25歳の時に初めて、
ゴーストライティングした
プロ野球選手の本が10万部を突破。

その後25年でゴーストライターとして
担当した本が約90冊で累計250万部。
インタビューの経験は12000人以上です。


そんな著者が本書では、
ゴーストライターの仕事を書きます。

どんな仕事なのか? から始まり、
この仕事の魅力、仕事の勘所、
書く力や聞く力をつける方法、
稼ぎ続けるためのコツまでを説きます。

著者は有名人が中心ですので、
事例が面白かったです。

その中でも、ゴーストライターの
仕事の魅力が伝えられている
良い本だと思いました。


私も同じ仕事をしていますが、
やっぱり有名人が相手でも
勘所は同じなのだな、と思いました。

個人的には闘病記を現在進行形で書くと、
読む方がしんどくて、具合が悪くなった、
という箇所が特に印象的でした。


ゴーストライター(ブックライター)の
仕事に興味がある人は必見の一冊です。
仕事の中身を詳しく知ることが
できるでしょう。



ネタはそれこそ、著者の数だけあります。
先ほど書いたように、世の中には著者になりたい人、
本を出したい人が星の数ほどたくさんいるからです。


書き手として感情が動かされなければ、良い原稿は書けない


著者に出会うたび、
新しくメンター(良き指導者)が増えていく。
こんな貴重な体験は、ゴーストライターならではのこと。


読んでいて、こっちまで具合が悪くなったよ。
闘病記は、あまりにリアルに書きすぎちゃダメだ。
現在進行形で書くのではなく、
あくまで過去の出来事として書かないと、
読んでいるほうはしんどいだけだよ


原稿には
「つらい、痛い、しんどい、大変、苦しい、悲しい」
のオンパレード!
これでは、誰が読んでもしんどいはずです。
やはり「言霊」はあると痛感しました。


マイナスの言葉を並べると、
その「言霊」が大きく渦巻いて文章自体が
暗く陰鬱になってしまいます。


自分が話した内容がいざ活字になると、
著者自身が「ここまで書いていいのだろうか」
と迷いだす


著者とゴーストライターの関係と、
カウンセラーと相談者(クライアント)の関係は、
とても似ている。


カマをかけるような質問をして、
相手を感情的にさせて本音を語らせる
というものです。
インタビューの手法としてはあるのかもしれませんが、
ゴースト本を作る時には、私はオススメしません。
やはあり著者とは信頼関係を結びつつ、
売れる本作りをすべきだと思います。


感情を伴う内容のときに「オウム返し」
をすると効果的です。


人は言葉と表情や動作が一致していない人には、
不信感を抱きます。


ひとつのテーマの話の区切りのいいところで、
相手の話た内容を「要約」して伝えるといいでしょう。


相手は「自分のつたえたいことを理解してくれた」
という満足感を得ますし、インタビューアーにも
「自分を理解してくれる人」と信頼をおくようになります。


別の人間がインタビューしたものを、
ゴーストライターが書くこともありますが、
私は、インタビュー取材はできれば
ゴーストライターが自分でやったほうがいい、
と思っています。


「文は人なり」と言いますが、
どうしても書き手の人間性は文章に出てしまいます。


取材で10のネタを拾ってきたら、
そこから使えるネタを2〜3に絞って原稿を書け


質問から話が反れることがあっても、
まずは著者が語りたい話に耳を傾けることにしました。


見出しは、読者の興味をそそるよう、
上手に"チラ見せ"せよ!


美辞麗句や難しい専門用語、
回りくどい比喩は必要ありません。
むしろ、著者がインタビューで語った言葉を、
いかに「分かりやすく」「平易な言葉」で「読みやすく書く」かに、
総力を注ぐべきです。


伝えたいことは、シンプルに。
できるだけ読者が読みやすいように、
センテンスを短く書くのがコツです。


稼げるゴーストライターになるには、
上手に著者の気分を盛り上げていく技術を
身に着けることも役立ちます。
それには、ライターが好奇心を持って著者の話を聞き、
実際に感動できるかどうか……。





engineer_takafumi at 20:56│Comments(0) ★一般書の書評 | ⇒ 書き方・話し方・言語

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