2023年02月05日

「エンジニア×スタートアップ」こそ、最高のキャリアである

本日は菊本久寿 氏の
「エンジニア×スタートアップ」こそ、最高のキャリアである
です。


本書の著者は、
数々のスタートアップでCTOとして活躍し、
現在は自らスタートアップである
「スタートアップテクノロジー」を設立、
CEOとして活動しています。

また、Webエンジニア養成の
プログラミングスクール「RUNTEQ」を
運営されています。


そんな著者が語るのは、
プログラミングとスタートアップの
かけ算のキャリアです。

プログラミングを身に着けて
エンジニアになろう、という本は
よくあると思います。

しかし、スタートアップと
組み合わせてキャリアを語る本は
今のところ読んだことがありません。

著者自身のスタートアップとの
付き合いが豊富ですので、
そのお話が面白かったです。

エンジニアとスタートアップの相性の良さ、
そしてスタートアップの面白さや
可能性を感じさせてくれる一冊でした。


個人的には、
普通のベンチャーと
スタートアップの違いの部分が
特に印象的でした。

スタートアップは成長力を
特に意識するものなのですね。


エンジニアを目指す人には
ぜひ一読してもらいたい一冊です。
スタートアップという選択肢を
可能性に加えられるでしょう。



スタートアップの中にこそ、
自由で楽しいエンジニアの世界があるのです。


スタートアップ企業を見るために、
レンタルCTOを始める


初期の立ち上げを見たかったので、
ポケットコンシェルジュを選びました。
役職はCTOですが、
エンジニアは私しかいないという状態。


普通の会社では、
技術の役目としては製品を作って終わりですが、
スタートアップではそれをサービス化
するところまで自分でできます。
そして、技術はビジネスに組み合わせて初めて、
社会にインパクトを与えることができます。


一番すごいと思った人は、
業務委託で仕事をお願いしていたエンジニアでした。
彼は、世界一周をしながら仕事をしていたのです。
1年くらいかけて、仕事をしながら世界中を回っていました。
「今は○○にいますから、時差は10時間です」など、
一緒に仕事をしていても面白かったです。


「怠惰」「短期」「傲慢」。
実は、これがプログラマーの三大美徳と呼ばれています。


他の業種のフリーと違うのは、
エンジニアのフリーランスは実際に稼げることです。
自虐的に「俺は今ニートだけど……」
などと言いながら、かなり稼いでいる人がいたりします。


いわゆるIPOに最短・最速で行くことを目指している、
つまり急激に成長していく会社を
スタートアップとみなしているのです。


いわゆるベンチャーキャピタルのような
投資家が加わっていると、
その企業はスタートアップとみなせるのです。
彼らのような投資家は、
「もっと成長させろ。もっと金を使え」
と言って、経営者に投資をさせます。
だから、投資優先のスタイルになるわけです。


私がお話しているようなスタートアップでいうと、
倒産なんて10社に1社もないイメージです。
本当の倒産はほとんどないので、
そんなことがあると業界内で大ニュースになります。
そのくらい珍しいのです。


スタートアップの場合は社員が少ないので、
会社のカルチャーがほぼ創業者の色に染まります。
創業者の考え方が、職場環境にそのまま影響するのです。
その創業者の考えが濃縮されているのが、
会社のミッションやビジョンです。


オープンにする本質は、価値観を共有することです。


スタートアップでは作業時間は問われませんので、
自分なりのスタイルで働けるのです。
リモートワークが導入されている企業が多いことも、
子育てをしている方には有利です。


未経験でも問題はないのですが、
マインドや共感がないと、一緒に働いていくことは難しいですし、
応募しても落とされてしまうと思います。
一方、多少スキルが足りていなくても、
「僕はこの世界を一緒に作りたいんです」という想いを、
しっかり自分の言葉で語ることができれば、
スタートアップには受け入れられると思います。


一番ひどい話だと、プログラマーとして入社したはずなのに、
なぜか家電量販店の店員をやらされた方もいます。


スタートアップでは自由なことは当たり前。
当たり前のことを話すのに時間を使うのではなく、
サービスへの思いや社会をどう変えていきたいのかについて、
自分の想いを語って欲しいと思っているのです。


SNSがオープンであればスタートアップか
Web業界と言えるでしょう。
SI業界では社名を出してSNSをしている人を見かけません。





engineer_takafumi at 08:56│Comments(0) ★理系本の書評 | ⇒ その他の理系本

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