2023年04月06日
運の方程式
本日は鈴木 祐 氏の
運の方程式
です。
本書の著者は10万本の科学論文を読破し、
600人を超える海外の学者や専門医への
インタビューを重ねたという
サイエンスライターです。
そんな著者が本書で語るのは、
「運」のつかみ方です。
著者の主張では、人の成功の
ほとんどは運で決まると言います。
しかしながら、その「運」をつかめる
行動は確かに存在しているのです。
幸運の式は次のように表されるそうです。
幸運=(行動×多様+察知)×回復
この式の要素、行動、多様、察知、回復とは
どのようなものか、どうすれば高められるのか
その方法について説明しています。
テーマは自己啓発書ですが、
中味は定量的な実験が行われた内容に
基づいていますから説得力が違います。
この本に書いた内容を意識しておけば、
チャンスの女神をつかむ確率が
大きく増すことでしょう。
個人的には
「心の迷走」の部分が特に印象的でした。
心を散らした方がアイデアが出やすくなる
ことは何となく感じていましたが、
それが言語化されていて、
なぜそうなるのかが理解できました。
また、心の迷走がメンタルには
悪影響を与えることにも言及されており、
その部分の考察が面白かったです。
自分の力で人生を切り開きたい
と考えている人に読んでもらいたい一冊です。
自分では手が届かない要素「運」に対し
どんなアプローチができるか学べるでしょう。
運の方程式
です。
本書の著者は10万本の科学論文を読破し、
600人を超える海外の学者や専門医への
インタビューを重ねたという
サイエンスライターです。
そんな著者が本書で語るのは、
「運」のつかみ方です。
著者の主張では、人の成功の
ほとんどは運で決まると言います。
しかしながら、その「運」をつかめる
行動は確かに存在しているのです。
幸運の式は次のように表されるそうです。
幸運=(行動×多様+察知)×回復
この式の要素、行動、多様、察知、回復とは
どのようなものか、どうすれば高められるのか
その方法について説明しています。
テーマは自己啓発書ですが、
中味は定量的な実験が行われた内容に
基づいていますから説得力が違います。
この本に書いた内容を意識しておけば、
チャンスの女神をつかむ確率が
大きく増すことでしょう。
個人的には
「心の迷走」の部分が特に印象的でした。
心を散らした方がアイデアが出やすくなる
ことは何となく感じていましたが、
それが言語化されていて、
なぜそうなるのかが理解できました。
また、心の迷走がメンタルには
悪影響を与えることにも言及されており、
その部分の考察が面白かったです。
自分の力で人生を切り開きたい
と考えている人に読んでもらいたい一冊です。
自分では手が届かない要素「運」に対し
どんなアプローチができるか学べるでしょう。
私たちの成功は、大半が能力よりも"運"で決まる
子供のころに数学の成績が良かった者ほど、
35年後に地位と収入が高い傾向がありました
無意識のうちに発音しやすい名前に好感を持つ
幸運=(行動×多様+察知)×回復
運の方程式を使いこなすには、いまあなたが得意なことよりも、
苦手なところを改善することです。
そのほうが運をつかむ能力は格段に上がります。
人生の幸運は試行回数で決まる
世界レベルのアスリートほど、
10代のうちに複数のスポーツに時間を使い、
ひとつの種目に狙いを定める時期が遅かったのです。
試行回数の作用を十分に活かすには、
同じことをくり返すのではなく、
チャレンジのバリエーションも増やさねばならないのです。
死ぬまでに一度も挫折を経験しない人とは、
生涯で何もしなかった人だけです。
すべての天才に共通する性格とは、
どのようなものだと思われるでしょうか?
その答えは「開放性の高さ」でした。
実際に天才と凡人を分けるのは好奇心の有無だったのです。
大切なのは混沌を拡大することだ。
混沌を消し去ってはいけない
全CEOの業績を比較したところ、
結果はジェネラリストの勝利でした。
(ジェネラリスト:過去に複数の業界や企業にチャレンジしてきたCEO)
独創的なことをすべきだ。群れを追ってはいけない。
そして、最大の指針は『幸運を願う』こと。それが一番大切だ
うまくいくまで、うまくいぅっているふりをせよ
(Fake it till you make it)
"好奇心"はインストールできるのです。
反新規バイアスは、無意識のうちに未知の体験や
見知らぬ情報に嫌悪感を抱く心理メカニズムのことです。
「新しいものごとに触れるのはいいことだ」と
頭ではわかっていても、
現実では昔と変わらない行動をくり返す人は
珍しくありません。
小中学校を対象にしたある研究では、
「教育では独創性が大事だ」と答える教師でも、
実際の授業では、好奇心が旺盛な生徒を嫌がった
と報告されています
予期せぬ幸運の大半は他者からもたらされる
新しい経験と知識をいくら積み重ねても、
身の回りに起きた良い偶然を
キャッチできなければ意味がありません。
非注意性盲目は私たちを情報過多から
守ってくれる大事なシステムなのですが、
同時にこの機能は、私たちを運から遠ざける副作用も
あわせ持ちました。
ただ目の前の出来事になんらかの問いを立てただけでも、
私たちはパフォーマンス改善のメリットを得られるわけです。
両者にここまでの差が出たのは、
良質な問いには、"メタ認知"を刺激する働きがあるからです。
高度な質問には「問いが問いを生む」性質がある
問いが問いを生む体験を重ねることで、
私たちの脳は身の回りの小さな変化に
注意を向けるのがうまくなり、
そのぶんだけ察知力も高まるのです。
事故が多いドライバーほど、
ネガティブな情報に敏感だったことになります。
専門的には「ネガティビティ効果」と呼びます。
肯定的な情報よりも否定的な情報に
関心が向く心理のことで、
この傾向が強い人は、人生の悪いところばかりが気になり、
それゆえに視野が狭まってしまうわけです。
知的謙虚さを持つ人は自分の限界を知っているため、
そのぶんバイアスに惑わされにくく、
客観的な情報をもとに事実を追求できます。
いわば「傲慢さ」の対極にあるメンタリティで、
一般的な言葉で表現するなら「柔軟な精神」が
もっとも近いでしょう。
知的に謙虚な人は、
自分の考えが間違っている可能性をつねに意識しており、
そのおかげでエビデンスの質に注意を払うのが
うまいようです
1,何かに確信を持ったら、いったん立ち止まる
2,「私は間違っているのではないだろうか?」と自問する
他者への説明をくり返すうちに、
自らの知識の限界を思い知らされるからです
「幅広い実験」と「一点集中」はつねにワンセット。
このふたつを交互にくり返すことで、
私たちは運を正しく活かせるようになります。
それなりの忍耐が必要だったでしょう。
小さな我慢を何度も体験するうちに、参加者のなかに
「自分はできる人間だ」
「嫌なことに負けない人間だ」などの自覚が育ち、
このメンタリティが人生を変える
モチベーションを生んだのです。
キャリアの初期に失敗を経験した者のほうが、
後年により大きな成功を手にしてた
成功した科学者や企業には、
最初の失敗から2度目の失敗までの
スパンが短い事実も認められました。
失敗からの回復力は、
長期的な成功の大前提と言えます。
科学者のマインドセットを持つ人は、
失敗をただの"データポイント"として扱います。
1,失敗は人間の行動においてごく自然なものであり、私の能力の低さを示すものではない
2,失敗のなかには、将来の改善に役立つ重要な情報が含まれている
行きすぎた反省が自己破壊的な行動をもたらす
自分の失敗についても、親友と同じように
対応するのが最大のポイントです。
いたずらに自分を責めず、かといって甘やかすでもなく、
親友と同じ距離感であなた自身に接するよう心がけて下さい。
特定の成功パターンにこだわってしまうと、
自らの運の方程式を捨てることになります。
頭では「成功にこだわってはいけない」
と理解しつつも、
好みの成功パターンを無意識に追いかけて
しまう性質があるのです。
質が高いアイデアの約20%は、
心の迷走が起きた直後に生まれていました。
皿洗い、領収書の整理、車の運転といった単純作業の最中に、
無駄としか思えない思考が頭を埋め尽くしたときほど、
良い発想が浮かびやすかったのです。
心の迷走は創造性を高めてくれるものの、
同時にメンタルの不調を引き起こすケースも多い
前もって、「この時間は心を迷走させる」
と決めておいた人は、認知テストの成績が良く、
より新たな発想で問題を解決できた
ランダムなタイミングで思考がさまようタイプの人ほど
認知テストに集中できず、成績が悪かった
心の迷走は、シンプルな作業の最中に
発生しやすい傾向があります。
単純作業には大きな集中力を必要としないので、
そのぶんだけ意識が脳内の無作為な思考に向かうからです。
数ある迷走誘発のタスクのなかでも、
もっともデータが多いのが「落書き」です。
前方へのビジュアライズとは、
意図的にポジティブな空想を頭に浮かべて、
心の迷走を起こす方法です。
近年の研究では、あえて集団から離れて
ひとりだけの環境に身を置く行為にも、
心の迷走を引き起こす働きがある事実が
わかってきました。
過信によって好奇心が下がり、
世界の探索がおろそかになってしまうわけです。
成功者は、自らの能力や成果におごってはいけません。
その成功は、多くが運の産物だからです。
失敗者は、自らの敗北を嘆く必要はありません。
その失敗もまた、多くが運の産物だからです。
この記事へのコメント
1. Posted by 「アマテラスの暗号」(文殊のヒフミヨ) 2023年10月14日 21:30
≪…運の方程式…≫を、数の言葉の世界の4次元までの文脈命題の[量化]による「運の方程式」は、【存在量化確度方程式】か【存在量化創発摂動方程式】に生ることについて、数の言葉ヒフミヨが平面(2次元)からの送りモノとして眺めといいとか・・・
この物語の淵源は、2冊の絵本で・・・
すうがくでせかいをみるの
もろはのつるぎ (有田川町ウエブライブラリー)
この物語の淵源は、2冊の絵本で・・・
すうがくでせかいをみるの
もろはのつるぎ (有田川町ウエブライブラリー)