★一般書の書評

2020年11月10日

メモ活

本日は上阪 徹 氏の
メモ活
です。


本書の著者の上阪氏は
他の著書の本を取材して書き上げる
ブックライターという仕事をされており、
手掛けた本は80冊以上にもなります。

さらに、自著やインタビュー記事も
たくさん書かれているという
まさに「書く」プロです。


そんな著者が本書で語るテーマが、
「メモ」になります。

著者のメモ術はA4の大きめのノートに
とにかく何でもメモする、
というシンプルなものです。

しかしながら、メモには
それ自体が大きな力を秘めています。

書いたことを忘れない、だけなく、
時間を効率的に使ったり、
自分の構成力や編集力を伸ばしたり、
人との関係性を良くしたり、
アイデアを創り出したり、
企画を練り上げたり、
不安を和らげたり、と
実に大きな可能性があるわけです。

そんなメモの効果を最大限引き出す方法が、
この本で語られています。

著者は「書く」という仕事のプロなので、
メモをもとにどうやって文章を書くか、
企画を出すか、という部分が
特に読み応えがありました。


個人的には
To do リストを洗い出すのは
簡単なことではない、
だから時間をかけて行う必要がある
という部分が特に印象的でした。

あることを考えたり、構成したりすることは
じつはデスクにかじりついて
やるべきことではない、ということが
ここからもよく分かりました。


日記やメモを習慣化している人、
始めようと考えている人にお勧めの一冊です。
本書の思想とテクニックを知ることにより、
メモの効果を何倍にも増やせるでしょう。





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engineer_takafumi at 16:16|PermalinkComments(0)

2020年10月31日

アセットアロケーション革命

本日は内藤忍 氏の
アセットアロケーション革命
です。


本書は30年以上資産運用の仕事に携わり、
投資関連の著書が40冊を超える、
内藤氏による一冊です。


本書のテーマは「アセットアロケーション」
つまり、資産全体をどの資産にどのように
分配するかという比率を決めることです。

資産運用において、アセットアロケーションが
一番重要だと著者は言います。

この視点で見てみると、
一見安定した運用をしている人でも、
円(国内資産)に偏っていたり、
不動産に偏っていたりと、
アセットアロケーションが
適切でない場合が多いのです。


投資関連本というと、
「不動産」とか「FX」とか
特定の資産に注目する場合が多いです。

しかし本書は、株式や投資信託から、
不動産(国内、海外)、ワインやアート資産まで
幅広い資産を取り上げます。

その中で、各資産のメリット、デメリットを
比較することができるので、
投資に対して俯瞰した視点を持つためには
良い一冊だと感じました。


個人的には、
仮想通貨をポートフォリオに
組み入れた方が良い、
という箇所が特に印象的でした。

仮想通貨というと、
投機的な要素が強いと考えていましたが、
アセットアロケーションの観点で見ると
メリットも大きいものなのです


投資を考える人に最初に読んで欲しい一冊です。
個別の投資対象でなく、投資の理想的な姿を
指し示してくれる一冊です。

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engineer_takafumi at 19:04|PermalinkComments(0)

2020年09月24日

面白いって何なんすか!?問題

本日は井村光明 氏の
面白いって何なんすか!?問題
です。



本書は博報堂のクリエイティブディレクター、
CMディレクターで
「ファンタ」や「さけるグミ」を
ディレクションしてきた著者による、
「面白い」の作り方です。

この本の冒頭は、
コピーライター養成講座の
講師をしている著者が、
教え子に「面白いってなんですか!?」と
逆ギレされることから始まります。

しかし、著者はこの問いに
すぐにこたえることはできません。

そこから、「面白いって何だろう」と
著者が思索を始めることから始まります。

この手の本は、抽象的な話から
始まることも多いですが、
本書はとにかく具体的に語ります。

講座の生徒の話、
グループインタビューの話、
広告賞の選考の話、
自主プレ(持ち込み企画のようなもの)の話、
とにかく具体的な例が並びます。

その中で答えのようなもの、
「面白いことは似ていないこと」
「正直になること」
「散らす事」
などが浮かび上がっています。

普通のビジネス書に比べると、
構造的でなくボンヤリとしていますが、
それこそがクリエイティブの本質だという
著者からのメッセージなのだと感じました。


個人的には、
まとめることは楽。
みんなが出したアイデアを、
誰にでも書ける抽象的な言葉へ
グレードダウンしたに過ぎないことが多い
という部分が特に印象的でした。

抽象的なことを話すと、
頭が良さそうに感じますが、
それは「面白い」の対局にあること
であることが良く理解できました。


文章や動画、イラストなどの
クリエイターの方は一読してほしい一冊です。
「面白い」の本質を感じることができるでしょう。


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engineer_takafumi at 00:26|PermalinkComments(0)

2020年09月23日

神様は、ぜったい守ってくれる

本日は藤原 美津子 氏の
神様は、ぜったい守ってくれる
です。


本書の著者は、
大手鉄鋼会社に10年ほど勤務した後、
神道哲学者の藤原大士と出会い師事。

後に、大士氏と結婚し、
人と接するよりも神様と接する方が
はるかに長い時間を過ごす生活をします。

現在は神道研究家として活動されており
全国の著名な神主さんとの交流も深いです。


そんな著者が本書で教えてくれることは、
「神様との接し方」です。

日本人として生まれていても、
意外に神様との接し方を知りません。

接し方を知らないから、離れていく、
という方が正しいかもしれません。

そこで、本書で著者が神様に接する
基本的な作法やその意味について
丁寧に説明してくれます。


この本を読んでみると、
神社で神様にお参りしてみたくなります。

科学万能の時代とはいえ、人は
精神的なよりどころを求めています。

自分を越えた存在を信じることで、
人の心は豊かになるものなのでしょう。

軽く読めてしまう中に、
学びも多い一冊でした。


個人的には、
厄年は「役目」をもらう年でもある
という部分が特に印象的でした。

確かに私もその年には、
自分が変わるきっかけを
与えてもらった気がしています。


初詣やお宮参りなど、イベントごとで、
神社にお参りに行く前に読んで欲しい一冊です。
より厳粛な気持ちで神様の前に立てて、
人生の運気を呼びこんでくれることでしょう。


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engineer_takafumi at 15:21|PermalinkComments(0)

2020年09月20日

パン屋ではおにぎりを売れ

本日は柿内尚文 氏の
パン屋ではおにぎりを売れ
です。


本書の著者の柿内さんは、
これまで企画した本の累計発行部数が1000万部以上、
10万部を超えるベストセラーも50冊以上という
超敏腕の編集者です。

そんな著者が本書で語るのは
「考える技術」です。

新しい価値を世に出すためにはどうすればいいか、
その具体的なテクニックを教えてくれます。

「考える」ということは何か?
という本質的な話から、具体的な思考方法まで、
筆者の考え方を紹介してくれます。

読んでいると、アイデアや企画というものは、
天才の発想力のように考えていましたが、
意外に定石が存在しているのだな、
と感じました。


個人的には、
ヒットの重要な2大要素は
「新しさ」と「共感」です
という部分が特に印象的でした。

当たり前のように思えますが、
本当に「新しい」ものは共感できません。

共感できる程度の「新しさ」が必要なのですね。


アイデアを出す仕事をする人は
ぜひ読んでもらいたい一冊です。
今までより効率的にアイデアを出すことが
できるようになるでしょう。


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engineer_takafumi at 20:35|PermalinkComments(0)

2020年09月16日

仕組み化であなたの物件の稼働力 収益力を最大化

本日は遠畑雅 氏の
仕組み化であなたの物件の稼働力 収益力を最大化
です。


本書の著者は日本マイクロソフトなど
IT企業でサラリーマンとして働く傍ら、
不動産投資などの事業の複線化に取り組みます。

後にその経験を活かし、独立されて
現在は投資用不動産の収支管理や空室対策、
修繕など投資家目線での、
不動産管理サポート事業を展開されています。

そんな著者が本書で、
不動産投資の運営を説きます。

本書でも触れられていますが、
不動産業は日本ではIT化が遅れており、
生産性の低い産業になっているようです。

そこで、IT業界出身の
著者のセンスが光ります。

未だに紙で情報管理していたり、
雑務も自分でやろうとする状態から、
ITとチームを使って、
生産性を高める方法を説きます。

具体的な管理ノウハウも書かれていますので、
業界の方であれば、すぐに役立つ一冊でしょう。

個人的には、
日本の不動産業界の生産性の部分が
印象的でした。

アメリカの4割の生産性に
とどまっているのですね。

見る人から見れば、
逆にチャンスに見えることでしょう。


不動産投資をしている人はもちろん、
不動産業界で働いている人にもおすすめです。
仕事の生産性を上げるヒントが
得られるでしょう。

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engineer_takafumi at 23:41|PermalinkComments(0)

2020年09月05日

ハイブリッドワーカー

本日はヨシナガ 氏の
ハイブリッドワーカー
です。


著者のヨシナガ氏は一般企業で会社員をしながら
1日3〜4万アクセスを集める人気サイト
「僕の見た秩序。」を個人で運営しています。

その中の企画が書籍化されたり、
著者が描いたキャラクターが商品化されるなど、
ネットの枠を超えた活動をされています。


本書は著者のように会社員をしながら、
クリエイティブな仕事を行っている、
ハイブリッドワーカーとの対談を
まとめたものです。

会社員をしながら、マンガ家、作家、
ミュージシャン、農業、料理研究家といった
方々が登場します

クリエイティブな職種と会社員というのは、
相性が悪いように思えますが、
実際は補完関係があって、
両立することができるものなのです。

サラリーマンやOLをやっていること自体が
刺激やヒントになり、いい作品が作れる、
ということも多いのです。


生活スケジュールも書いてあるので、
具体的な生活をイメージできる本でした。

私もエンジニアとして企業に勤めながら、
ライターとして活動しているので、
大変参考になる一冊でした。


個人的には、本書に登場する方々は
かなりの成功を収めているのに、
「自分にはあまり才能がない」
と思っている方ばかりであることが
特に印象的でした。

このハイブリッドワーカーという形態は
比較的普通の人が自分の夢を実現するのに
最適な形であるかもしれません。


好きなことで副業を始めよう、
という人に読んでもらいたい一冊です
夢物語ではなく、理想の生活をリアルに
想像できるようになることでしょう。

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engineer_takafumi at 11:48|PermalinkComments(0)

2020年08月25日

1口30万円から、エンジェル投資家になって億を築く!

本日は増田 裕介 氏の
1口30万円から、エンジェル投資家になって億を築く!
です。


本書では2017年に、経営する
大学受験予備校「増田塾」をZ解にバイアウト、
現在はアントレプレナーとしての事業運営、
エンジェル投資家、経営コンサルタントとして
次世代起業家のサポートを行う
著者による一冊です。


タイトルに「一口30万円から」とあります。
いや、そんなことはないだろうと思うのですが、
会社の本当に初期の段階では、
この程度の金額で投資できることも
あるそうです。

それ以外にもエンジェル投資の
実際の姿が書かれていて、
闇に包まれていたスタートアップ投資の姿を
知ることができて、好奇心が満たされました。

手が届かないと思っていたものが、
実践的に書かれているのが良いです。

本書をもとに少し調べてみて、
できるのであればエンジェル投資に
挑戦してみたいと思わせる一冊でした。


個人的には
失敗しない投資先の見分け方「7つのルール」
の内容が印象的でした。

ビジネスアイデアよりも、
資本政策やコストコントロール。
確かにそちらの方が大事かもしれません。


エンジェル投資に興味がある人はもちろん、
ベンチャーを立ち上げたい人にも
お勧めの一冊です。
本書を通して、出資者の気持ちを
知ることができるでしょう。



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engineer_takafumi at 17:40|PermalinkComments(0)

2020年08月19日

人生攻略ロードマップ

本日は迫 佑樹 氏の
人生攻略ロードマップ
です。


本書の著者は、大学時代に
フリーランスエンジニアとして働きながら、
ブログで情報発信を開始。

在学中に各種の事業を育て、
事業に専念するために大学を中退して
教育事業を展開します。

今では、プログラミングや動画編集等を
学べるオンラインスクールの受講生は
延べ一万人を超えています。

また、さらなる事業拡大として、
WebサービスBrainの運営や、
美容室・タピオカ屋をはじめとする実店舗、
SNSやYouTubeによる情報発信など
多方面に展開されています。


本書ではそんな著者が、「人生攻略」
すなわち、お金・時間・人間関係などのために、
人生で「嫌なことをしなくてすむ状態」を
作り上げ、自由度の高い人生を手に入れる
方法を書いた一冊です。

著者が20代前半と若いのにも関わらず、
大きな成果を出されています。

そのステップが言語化されていて、
納得感もあり、楽しむことができました。

また、挿入されているイラストが
RPGぽくて楽しいことと、
SNSの画面が入っているのは、
面白いなと感じました。

これからの著者の活躍も楽しみです。


個人的には、
「お金をうまく使い、
お互いが価値のあるものを提供し続けると、
全体が豊かになる。」
という部分が特に印象的でした。

エンジニアとデザイナーとパソコンショップで
お金を回しながら価値を生んでいるたとえ話が
とても分かりやすくて、素晴らしかったです。


特に大学生にお勧めしたい一冊です。
自分に近い感覚で、人生の成功法則を
学ぶことができるでしょう。


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engineer_takafumi at 13:52|PermalinkComments(0)

2020年08月08日

ひとり社長の最強の集客術

本日は今井 孝 氏の
ひとり社長の最強の集客術
です。


本書は大勢のスモールビジネス起業家の
サポートされている著者が、
集客術について説いた一冊です。


実は私は今井さんから学んでいます。

そして、いつも思うことが、
テクニックじゃなくて、メンタルだな、
ということなのです。

というのも、集客ためには
例えば、オンラインで、
メルマガを書くであるとか、
SNSに投稿をする。

リアルな場であれば、
交流会で名刺交換をするとか、
チラシを配る、などがあるでしょう。

つまり、やることなんて
誰でもそんなに変わらないのです。

ということは、大事なことは、
それをいかに行動に移すか、になります。

その時に問題になるのがメンタルです。
「売り込んだら嫌われるだろうな」とか
「断られたら、嫌だなぁ」という気持ちが、
行動をブロックしているのです。

やれば成果はでるのに、
メンタルがブロックしているわけです。


世の中にこんなことはたくさんあります。
例えば、ゴルフのレッスンプロと、
競技のプロの方の間には、
実は技術的な差はほとんどないそうです。

それでは差は何かというと、
精神的に追い込まれても、
勝利に向かって最善を尽くせる
メンタルなんですね。


本書では、テクニックだけではなく、
こんな行動を阻害するメンタル面を
丁寧にケアしてくれます。

心のブロックを解いて、
行動に向かうために背中を押してくれる
一冊だといえるでしょう。


起業されて、思うように売上が上がらない
という起業家の方にお勧めの一冊です。
地道ですが、効果が約束されている
行動を開始できるきっかけになるでしょう。



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engineer_takafumi at 22:19|PermalinkComments(0)

2020年07月26日

思うことから、すべては始まる

本日は 植木宣 氏の
思うことから、すべては始まる
です。


本書はサンマーク出版の社長による一冊です。

著者の植木氏は編集者としてキャリアを積み、
『脳内革命』春山茂雄 著 410万部
をはじめとして、
『母原病』久徳重盛 著
『これから10年 生き方の発見』船井幸雄 著
などを企画編集されています。

サンマーク出版として社長に就任されてからも、
ミリオンセラーを続出させられており、
『小さなことにくよくよするな』
リチャード・カールソン著 173万部
『生き方』稲盛和夫 著 133万部
『病気にならない生き方』新谷弘美 著 140万部
『人生がときめく片づけの魔法』近藤麻理恵 著 159万部
など、実に25年で8冊ものミリオンを
世に出されています。

本書はそんな著者がどんな考えて
本を編集し、会社を経営してきたか
を語った一冊です。

サンマーク出版は勢いのある出版社で、
そのパワーの源があますことなく
詰め込まれています。

その信念ももちろんですが、
著者自身が素晴らしい「著者」に
触れることにより、自分の考えを
深化させてきたこともわかりました。

改めて、編集者とは
素晴らしい仕事だと感じさせてくれました。


個人的には
ヘンタイであることが極めて重要
という部分が特に印象的でした。

強いパワーを持つためには、
非合理な部分が必要になってきます。

その源が著者の「ヘンタイ」なんですね。


本に関わる仕事をされている方には、
絶対にお勧めの一冊です。
本をいうものの本質的な価値を
理解することができるでしょう。

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engineer_takafumi at 22:13|PermalinkComments(0)

2020年06月30日

ワークマンは 商品を変えずに売り方を変えただけで なぜ2倍売れたのか

本日は酒井大輔 氏の
ワークマンは 商品を変えずに売り方を変えただけで なぜ2倍売れたのか
です。


本書は新業態「ワークマンプラス」を出店し、
コロナ下でも、猛烈な伸びを記録している
「ワークマン」の成長の理由について、
第三者視点で書いた一冊です。

元々が職人向けのお店ですので、
飾りとかそんなものよりも、
高品質、低価格が求められるわけです。

だから、店のシステムも、
徹底的にそれに特化されています。

商品の品質が高いため、粗利率が低いですが、
販管費や家賃を抑え、
しっかりと収益を確保します。

また、「全社員がエクセルの達人」と
言えるほどデータ解析に注力していること、
インフルエンサーとのコラボレーションや
「西宮戦争」の広報戦略も面白かったです。


そんなワークマンが今の時代になって、
一般消費者の志向にピタリと
マッチしたということでしょう。

本書は社長ではなく、
キーマンである土屋氏を
中心においた構成となっており、
本としての品質の高さにも
驚かされた一冊でした。


個人的には、システムを作る時に
100個作って80個使わないよりは、
10個つくって10個足したほうが良い
というところが特に印象的でした。

システムに魂を入れるのは現場の活用、
ということが徹底されているのです。


小売り、流通関連の仕事をされている方は
必読の一冊だと思います。
基本に忠実なワークマンの経営から
学ぶことは多いはずです。

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engineer_takafumi at 22:30|PermalinkComments(0)

2020年06月06日

僕らはそれに抵抗できない

本日はアダム・オルター 氏の
僕らはそれに抵抗できない
です。


薬物、ギャンブル、ネットゲーム
お菓子、薬物、アルコール、
世の中に「依存症」はたくさんあります。

本書はニューヨーク大学の
マーケティング学科の准教授である著者が、
依存のメカニズムを科学的に解明した一冊です。


依存は環境に依存するであるとか、
完了した話より、未完了の話に心をひかれるなど、
なんとなく感覚的につかんでいる話もあれば、
薬物の依存者が実際には依存対象に嫌悪感も
持っているという、意外な事実もあります。

そんな事柄を含めて、
依存症のメカニズムというものを徹底的に
解明して、言語化しています。

この知識は生活者として、
依存から逃れるために使うか、
商売者として依存させるために使うか、
という二通りがあると思います。

これは対立のようにも見えますが、
テトリスに対する依存のように、
両者悪くない依存も少数ながら存在します。

これからの自体は、このような、
お互いに良い「依存」を
設計しなくてはいけないのかな、と感じました。

そんなことを考えるためにも、
依存のメカニズムを知ることは重要です。


個人的には、
ビギナーズラックが人を依存させる
メカニズムの部分が印象的でした。

ビギナーズラックにより、
人が非現実的な野心を抱くことが
本質的なのですね。

実は、私はビギナーズラックというものを
経験したことがないので、
その意味が初めて理解できました。


本書は一般的な教養として、
全ての人に読む価値がある一冊だと思います。
世の中にあふれている危険な「依存」に、
おかされない方法がわかるでしょう。

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engineer_takafumi at 00:41|PermalinkComments(0)

2020年05月24日

恐怖の構造

本日は平山 夢明 氏の
恐怖の構造
です。


本書は怪談実話やホラー小説の執筆、
最近では「ホラーではないけど怖い」
作品を書いている著者が、
「怖い」や「恐怖」とは何か?
ということを説いた一冊です。


「喜び」とか「幸せ」、「笑い」
というものはよく語られますが、
「恐怖」について深く考えることは
少ないようです。

単純に「怖い」からかもしれませんが。


そこで本書では
「恐怖とは何か」について徹底的に考えます。

ホラーが好きな人とそうでない人の違い、
なぜ、人形やピエロが怖いのか?
恐怖の性差とは?
恐怖より不安が怖い、
など怖さの本質に迫るトピックがいっぱいです。

ホラー映画や小説を見る目を
変えてくれる本といえるでしょう。


個人的には、
笑いと恐怖が紙一重だ
という話が印象的でした。

子供のころ、お笑いの番組に恐怖を
感じたことを思い出しました。

恐怖にはこんな構造があるのですね。


メディアを問わず、ストーリーを作る人には
お勧めの一冊です。
恐怖の構造を知ることにより、
物語に深みを持たせることができるでしょう。


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engineer_takafumi at 02:12|PermalinkComments(0)

2020年05月13日

本を売る技術

本日は矢部 潤子 氏の
本を売る技術
です。


本書は1980年に芳林堂書店に入社、
パルコ、リブロと書店に勤務、
2015年まで36年間本を売り続けたという
著者による一冊です。


書店員さんの仕事は
素人にはわかりにくいものだと感じます。

お客として行くと、本を並べるか
レジを打っている姿しか
みることはできませんから。

確かに本を積むのは書店員さんの
大事な仕事なのですが、
この本を読んで、ここまで考えて
本を並べているのだ、と驚きでした。

ほかの業界と比べて極端に多品種の
書籍業界ならではのノウハウは
とても面白かったです。

そして書店には他のお店にはない、
大事な仕事があります。

それは「返品」です。

本は委託販売の形態をとっているので、
返品が必要になるわけです。

その返品のノウハウや哲学にも
興味をひかれました。


個人的には、
プロなら「売り切れ」「品切れ」「置いてない」を
区別して正確に返事しろ
という部分が特に印象に残りました。


書籍業界に携わる方はもちろん、
小売り業に関わる方にはお勧めです。
書店は特殊な環境の小売りですので、
普段と違う刺激が得られると思います。

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engineer_takafumi at 13:55|PermalinkComments(0)