⇒ 人材・人脈・マネジメント

2010年02月08日

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

本日は岩崎夏海氏の
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
です。


本書はネット上での評判が良いので購入してみました。

とても、ビジネス書とは思えない表紙ではありますが、
読んでみると、なるほど、と思わせるものがあります。

顧客とは何か?マーケティングの方法、
イノベーションの本質、組織の規模の限界。
高校野球にここまで盛り込むことが可能なんですね。

日本でのドラッカーの第一人者である上田惇生氏の
推薦を受けているのも納得です。


とはいえ、なんといっても良かったのは、
ストーリーの面白さ。

ビジネス小説でありながら、
普通の小説に勝るとも劣らない面白さで、
一気に読んでしまいました。

それだけで価値があるので、
ビジネス的要素はオマケとして考えても
十分元が取れる一冊です。

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engineer_takafumi at 23:53|PermalinkComments(0)

2010年01月29日

ピーターの法則

本日はローレンス・J・ピーター氏の
ピーターの法則
です。


本書は日本「半導体」敗戦でとりあげられており
興味をもって購入しました。


この本は「昇進」に関するジレンマを
取り上げたものです。


主張の内容はシンプルで、次のようなものです。

ある職位にいる従業員は、有能であれば出世して、
そうでなければ今の職にとどまります。

出世すると、期待される役割も異なりますから、
有能である人が無能になることもある。

つまり、会社組織では、
従業員は「無能になるまで」出世して、
結果、全ての職位は無能な人間で
占められてしまうということです。


この主張は説得力があります。

ただし、それに対する解が「創造的無能」
すなわち、「出世を回避しなさい」
というものになっています。

確かに、理屈では理解できなくもないのですが、
だからといって、「出世しない」という道を
選べる人がどれだけいるのか疑問です。


このように解決策はいまいちなのですが、
なぜ組織が正常に機能しないのか?
という疑問の一つの答えではあると思います。

サラリーマンにとっては気休めのために
一読するのも良いのではないでしょうか?

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engineer_takafumi at 03:00|PermalinkComments(0)

2009年10月16日

「即戦力」に頼る会社は必ずダメになる

本日は松本順市氏の
「即戦力」に頼る会社は必ずダメになる
です。



この本は、著者である松本さんから新刊が出版されたという連絡を
もらって購入しました。

松本さんは3K産業である魚屋「魚力」に就職して
人事関連担当として社長の参謀として活躍。
業界初の週休二日制、サービス残業なしを実現し、
その上、東証二部上場、30年連続増収増益と、
輝かしい実績を持った方です。

本の要旨は、一言で言うと、
給料を高めたかったら、自分の成果だけ考えていてはダメですよ。
ということです。

つまり「即戦力」に頼る、
過剰な成果主義の会社は発展しないということです。

そのことを著者の豊富な実例や比喩により、
わかりやすく、高い説得力で解説してくれます。


どういう姿勢で働くべきなのか、ということを
知るのにはとてもよい本です。

人事制度を考える経営者や人事担当者というより、
働き始めて間もない、若いビジネスパーソンに
お勧めの本だと思います。
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engineer_takafumi at 06:16|PermalinkComments(0)

2008年12月16日

デキる人は皆やっている一流の人脈術

本日は島田昭彦さんの
デキる人は皆やっている一流の人脈術
です。


この本は土井英司さんのBBMで紹介されており
興味を持って買いました。

著者の島田さんはスポーツ雑誌の編集をされたことがあり、
あの中田英寿さんの取材を許される、数少ない人物の
一人だったということです。

現在は京都にてビジネスクリエイターをされていて、
国内外を問わない、幅広い人脈を背景に活躍されています。


人脈本は数多く出ていますが、他の本と比べると、
この本は、自己啓発よりビジネス実務に近いポジションです。

幅広い人脈が、どのようにビジネスに役立つか
知りたい人にお勧めの一冊です。
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engineer_takafumi at 22:53|PermalinkComments(0)

2008年10月20日

即戦力の人心術

本日は
マイケル・アブラショフ氏の「it's your ship」の邦訳
「即戦力の人心術」です。


この本は、土井英司氏のビジネスブックマラソンで
紹介されており、興味を持って買いました。
本当に大絶賛だったので、即買いでしたね。


「こんなに泣けるビジネス書は見たことがない」と、
評されてもいますが、本当にに感動する本です。

マニュアルはすぐ腐る、とか、
「前例がない」をくつがえす、など、
メッセージとしては、昔から語られているものです。

しかし、その基本的なメッセージを語る
エピソードに実に感動させられます。

タイトルの「人心術」という言葉に違和感を
感じるのですが、ここにあるのはむしろ「愛」。
「愛」のないものが、テクニックで著者のマネを
しようとしても、できるわけがありません。

人の上に立つ者のお手本として、
語り継がれるべき本だと思います。
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engineer_takafumi at 23:46|PermalinkComments(0)

2008年09月20日

28歳までに他社からスカウトされる人脈術

今回は、坂田篤史さんの
「28歳までに他社からスカウトされる人脈術」です。


この本は鹿田尚樹さんのブログ「読むが価値」で、
大絶賛されており、興味を持って買いました。

坂田さんは、年は私より1つか2つ下(のはず)
なのですが、実際お会いすると全くそう思えません。
出しているオーラが完全に違います。

凄い人だなと思っていたのですが、
この本を読んでその理由がわかりました。

やはり、経験しているモノ、触れ合っているヒトの質が、
圧倒的に違うのですね。

20代のうちに、自己実現したい、と願う人には
必読の一冊でしょう。
逆に、30代以降の人は読まない方がいいかも知れません。
オレ全然ダメかも…、と本気でへこみます(笑)


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engineer_takafumi at 22:57|PermalinkComments(0)

2008年07月30日

上司はなぜ部下が辞めるまで気づかないのか?

今回の本は松本順市さんの
「上司はなぜ部下が辞めるまで気づかないのか?」
です。


本書は「魚力」という魚屋を30年連続増収
東証二部への上場を達成させた著者の人材論です。

最初、著者が店長として、店を任されたとき
本当に酷い人しかいなかったそうです。

注意をしたら、露骨に悪態をつかれたり。
「やる気がないんだったら辞めちゃえ」
と言ったら、次の日から本当にこなくなったり。
入社翌日に会社でいきなり求人誌を読んでいたり。
はっきり言って「ダメ人材の巣窟」です。

その中でも成果を出してきた方法が
この本にあますことなく語られています。

その方法を一言でいうと「認める」事
になるでしょうか。

いわゆるダメ人材と呼ばれる人は
それまで仕事で認められたことがないのです。
そこで、褒めたり、努力を評価するしくみ
を作って認めることをすると、
今まで、出さなかったパワーを発揮するのです。

「ダメ人材」のマネジメントという言葉に
ピンとくる方には、必読の一冊です。


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engineer_takafumi at 03:20|PermalinkComments(0)

2008年06月25日

出逢いの大学

今回はパワーディナーやパワーランチで有名な
千葉智之さんの「出逢いの大学」です。


本書は、サブタイトルに
〜普通のサラリーマンが黄金人脈をつくる方法〜
と銘打っているように、普通のサラリーマンである
千葉さんが、各業界に広がる人脈を作って
「普通」を抜け出したノウハウが語られています。

普通のサラリーマンをしていても、社内人脈や取引先等
多少の人脈はできます。しかし、それでは偏った人脈に
なってしまうのです。さらに、会社の看板の元の人脈
ですので、自分自身のブランドにはなりません。

殻を破るためには、異業種を含めた幅広い人達の
「自分ブランド」における人脈を構築することです。

サラリーマンでも始められる具体的なノウハウも多く
具体的な行動へ移るための背中を押してくれる本
だと思います。

人脈や自己ブランディングの大切さはわかっているけど
どうも行動できていない人(まさに私なのですが…)
には絶対お勧めです。

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engineer_takafumi at 02:00|PermalinkComments(2)

2008年03月11日

レバレッジ人脈術

今日紹介する本は、本田直之さんの
「レバレッジ人脈術」です。


本書を一言で言うと、
”人脈はコントリビューション”
ということになるでしょう。

要するに、人脈とは自分の利益となる人でなく
自分が貢献(コントリビューション)できる
人の数だというわけです。

本の主張としては、これがほとんど全て
なのですが、あと人脈を広げる際の
細かいテクニック(実例)が充実していて
参考になります。

実際には、自分が人に貢献できることって
一体何なんだろうか?
というところで、詰まってしまうのですが
その考えに辿りつけただけで、本書を読んだ
意味が十分あるのではないかと思います。



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engineer_takafumi at 02:05|PermalinkComments(0)