⇒ 医学・人体

2009年11月08日

寿命はどこまで延ばせるか?

本日は池田清彦氏の
寿命はどこまで延ばせるか?
です。


本書はPHPにてサイエンスの新シリーズが創刊されて、
創刊同時刊行ということで興味をもちましたので購入しました。


科学的な内容は高度で難しく、読みやすい本ではありませんが、
それを差し引いても「寿命」って何だという、
問題提起ができるということで興味深い本でした。

例えば、生物の起源は何か?、生物にとっての寿命とは何か?
人の寿命は何で決まるのか?、人の寿命は延ばせるのか?
ついには、人の寿命を延ばすことは本当に善なのか?
というような、科学を超えた哲学的な問いにさえ
議論が及びます。


読んでいるうちに、専門用語がたくさん出てきて、
わからなくなるので、巻末に用語辞典でもあれば
多少は読みやすくなるのにな、と思いました。

でも、専門的な議論以外の部分を飛ばし読みしても
「寿命」の本質に触れられるので、有意義な一冊です。

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engineer_takafumi at 23:56|PermalinkComments(0)